マスクと言葉

発語・発音がなんだかおかしいな…という子どもたちは今までも増えていっているな…という印象だったけれど、今、一歳児クラスぐらいで特に言葉の面に影響が出てきているのではないかな…と感じる。

言葉を身につけている子どもたちは、大人の口を一生懸命見る。大人の口を見て自分も真似しながら、大人の言葉を聞きながら、少しづつ発音を身につけていく。

外国語を覚えていく段階の大人だって、相手の口元を意識しなくても見ているはずだ。BSのワールドニュースなど見ていると、通訳がつくので日本語で流れるけれど、各国のアナウンサーの口元を見ていると、口の動きが国によってかなり違う。

今年は口元がかくれたままの大人を見続けながら子どもたちが過ごしている。特に言葉を習得していく期間をマスク姿の大人と過ごしている今の一歳児の言葉が、何となく変だな・・・となるのは、当然ともいえる。で、乳幼児施設として何ができるのかな…ということなのだけれど・・・

今朝のNHKのニュースで、「マスクの使用で子どもたちが表情を読み取ることの困難につながるのでは」とうことを、とってもさわやかににこやかにとり上げていた。

これって、そんなに「そうなんですねー」とさわやかに朝のニュースでとり上げられるような問題だろうか。もっと国の問題として、国から「乳幼児の教育機関でマスクをどうするか」をちゃんと専門家と一緒に決めて、通達を出してほしい。

園長が個人でここを判断して、もし感染者がでたりしたら、日本の場合は絶対に園長が非難される。他の国では、国として各教育機関の大人達がマスクをしなくてもいい年齢をはっきりと出しているところも多い。

苦労することになるのは当の子どもたちで、結果として、その数年後に社会全体に「困った現象」が現われるようになり、「コロナ世代の子たちは…」と言われるようになる…。たぶん、専門家でなくてもみんなが感じているはず。今できることを最大限していかないと!と思うのだけれども・・・

どうして子どもの事になると後回しになるんでしょうね・・・

コメントを残す

保育環境

次の記事

台所に増やすもの