幼児クラス 新学期のポイント「まずは、確認!」

幼児クラスの新学期スタート、どんなですか?

このブログを読んでくださっている方・園はきっとあそびの環境や日課をすでに作っている、もしくは、考え始めていると思います。

新学期、基本的な確認から始めましょうね。これは年長クラスでも、ですよ。

日課の確認

あそびの時間は確保できていますか?朝30分、入室後30分、午後1時間、だから大丈夫!ではないですよ。室内遊びの時間は最低でも1時間、外あそびも同じく、一つ一つの活動の時間は続けて長く取るように考えましょう。短い時間では、中途半端な遊び(時間つぶしのあそび)しかしなくなります。

新学期は生活面をきちんと確認する必要もあるので、入室後の着替えや食事の準備なども、年度末よりも長めに考えておきましょう。

*大人の動きと仕事の分担

意外と、きちんと考えられていないのが大人の動きや仕事の分担です。

幼児でも(幼児だからこそ)、生活の場面をしっかり見ていくことはとても大切です。

特にトイレー手洗いや着替えの場面を見れるような大人の配置はクラスの担任だけでは解決できないことが多くなります。

幼児クラス全体、もしくは、園全体で考えていきましょう。

どこで、何を、どんなふうに行ってほしいか

担任が変わった場合もですが、持ち上がりの場合も、部屋が変わっていることが多いと思います。

部屋が変わると、物の位置や玄関やトイレまでの流れが変わります。どこで何をするか、どんなふうにするか(どんなふうに行動してほしいか)、どんな約束事があるかを伝え、実際に見ていきます。

「年長だからできている」「言葉で伝えれば大丈夫」ということはないですよ。大人は、言ってもどうせ見に来ない、やったといえばそれが通用する、ということにならないように。

年度の初めなので、一つひとつ、どの子がどんなふうにできているかな、を今一度確認しましょうね。

「言われたことを守っているかどうかのチェック」ではないです。「身に付けてほしいことを練習できているかな?」です。

各場所で見る視点は、担任だけでなく、他の大人にも伝えましょうね。玄関の使い方、着脱の場所と流れ、トイレの使い方…などは、サポートで入るパートさんなどにも伝えましょう。

部屋の使い方、あそびの中での道具の扱い

室内での物の配置も変わっていると思います。また、以前のクラスとは違った遊具が入っていたり、担任が変わって物の使い方を変えたいところもあると思います。

大人は分かっているつもりでも、子どもにとっては新しいことを覚えなければいけないので、新学期は丁寧に教えていきましょうね。

子どもたち全員を集めて伝えても、全員に伝わるとは限りません。物の配置を分かりやすくして、あそびの中で一人ひとりに伝えていきましょう(制作の道具の使い方、物の直し方―直す場所、など)。

日課や環境(空間、遊具)の作り方、大人の動きに関しては「幼児保育の基本」にかなり詳しくまとめてみました。イラストもたくさん入れたので分かりやすいと思います。ぜひ参考にしてみてください。