おもちゃの増やし方・考え方 パズル編

パズルと言えば、ピースが増えていくだけでしょ?と思いますか?

パズルにもいろいろな物がありますし、ピースを増やす以外にも難易度がいろいろあるので紹介してみますね。

これらも、「これをお勧め!」という意味ではありません。こんな感じのものを、こんな目的で選ぶといいですよ、と思ってくださいね。

例えば、0歳児クラス

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① 基本の遊具として紹介した型合わせにもいろいろなタイプがあります。正方形のもの、丸い物、平面な物・・・形をしっかりと見て合わせる…パズルの基本です。

② ①は形が合わさると中に落ちていきます。こちらはその場に目に見える形で残るので、より形を意識することになります。これも、大きさが違うもの、数が少ないものといろいろとあるので、クラスの子どもたちに合わせて変えることができます。③④のように指先でつまむのではなく、握って形に合わせていきます。

③ 形だけでなく、絵があります。この絵のパズルでしたらバックの色が同じなので場所は分かりやすいのですが、形を合わせるのにくるくる動かす必要があります。指でつまんで回したり、形が一致することを理解する必要があり、0歳児クラスの後半から1歳にかけてよく遊ぶタイプです。

④ 形だけ見れば③と同じですが、数が多いです。0歳児クラスの子どもが一人であそぶというよりは、大人と会話しながらあそぶことができます。「これなあに?車だね」と言いながら大人が場所に置いていくこともできますし「リンゴはどれ?」と探してもらうこともできます。

クラスの子どもたちに合わせて出していきますが、1歳児クラスでも用意しますし、場合によっては2歳児、3歳児クラスでもこのあたりのレベルからスタートしたほうがいいこともあります。

1歳-3歳

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① ひとつの絵の一部分だけを合わせるタイプです。簡単そうですが、子どもにとっては「全体の中の部分」を認識するのはまだまだ難しいことです。このようなタイプのあそびをするときは、全部を出さずに、ひとつペアーだけを出してつなげられるようにしたり、二つのペアーだけを置いてペアーを探してからつなげたりと、大人の方で数を調整します。最初は小さなトレーなどに一つのペアーだけを入れておいてもいいかもしれません。

② 合わせるという点では単純なパズルに見えますが、「人間と服装」というテーマで、それを理解してあそぶことになるので1歳クラスの後半から二歳にかけて出すことになるでしょう。

③ 形自体は簡単ですが、「形と色」という二つの視点で合わせるあそびです。また、数も多いですね。形だけ合わせられた、次に、形も色もあわせることができた、最後までできるようになった・・・・と、できる段階があります。最初から全部ができるようにと思う必要はありません。

④ 単純そうで、実は難しいです。ばらばらになってしまうと、全体のイメージができなければ、場所を探すことができません。見かけが単純なので小さい子に進めることがありますが、意外にも難しいパズルです。

⑤ こちらは、物と物の関係を理解してパーツを探すことになるので、2歳児-3歳児クラスで出すことができます。大人との会話の中であそびながら、関係を理解していきます。

⑥ 一般的なパズルです。このようなパズルを選ぶ時も、動物、乗り物、家の中の様子、街中・・・などなどいろいろなテーマのものを選ぶようにします。

パズルというとピースの細かさで難易度をつけていきがちですが、それよりも、テーマや認識度、技術的な難しさを意識して、幅広く選ぶようにします。このほかにも、六面体のパズルもありますね(入れ忘れました・・・)

できる子がいると、置いてあるもの全体を難しくしがちですが、月齢の低い子や絵を見たり、指先を使うことが苦手な子もいるので、必ず簡単なものも用意しておきます。また、ピースの細かいものが得意でも、考えながらあそんだり、単純な形は苦手なこともあるので、その辺りも確認します。

特に乳児クラスの場合は、ピースを机の上に置くとバラバラになって遊びにくいので、容器や小さなトレーなどに入れるようにすると、机の上が混乱しませんし、床に落とさずに遊べます。

幼児クラス

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幼児クラスでは、できるだけ色々なテーマのものを選ぶようにします。

① パズルというよりはテーマに合った絵を集めていくタイプです。あそびながら共通の概念について経験することになります。

② 季節がテーマです。

③ 鳥の成長ですね。一つ一つは単純ですが、小さいところからの積み重ねなので、ピースを選ぶ難しさがあります。あそびながら、鳥の成長も意識することができます。

④ 一般的なパズルですが、乗り物―ごみ収集車・働く人・街中の様子と、いろいろな要素が入っています。

⑤ 家の中のいろいろな場面のパズルで、これも重ねられています。

⑥ 季節のパズルで、これも重ねられています。また、全部の季節が同じ場所でのものなので、ピースだけを並べて四季を比べたり、これはどの季節の屋根(木、子ども…)だと思う?と会話することもできます。

パズルが完成したから終わり、ではなく、一つ一つの絵や全体と部分の関係を見ながら見ることや、会話しながら語彙を増やしていくことも目的として使います。

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おもちゃの紹介はエンドレスです(^^;

一般的に紹介されているおもちゃはかなり偏りがありますし、正確な紹介(説明)がされていない気もするので、またの機会になんとか頑張ろうと思います!

(日本では市販されていないものも多くありますが、くるみのセミナーで紹介しているものもありますよ)

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