今の時期だからできることー年始

今!今しかできない!!ということがありますね。

例えば、季節のことならわりと長いスパンでいろいろなタイミングで、いろいろなことをとりあげながら話していって「これぜーんぶが冬に関係しているんだよ」と伝えていくことができます。

季節のことは「今、この瞬間だけが冬です」というようは話し方はできなくて、多面的に、いろいろな視点で「冬を全体として」を伝えていきます。

でも、例えば、昨日の「七草がゆの日」などは、できたらその日にできるといいことですね。

いろいろな行事や祝日は、その年によって日にちが変化していくものもありますが(イースターなどは毎年日にちが変わります)、多くのものは毎年同じ日に当てられています。なぜその日なのか、という意味もありますし、毎年同じ日に同じ行事や祝日があることで一年の流れの目安やリズムにもなっていると思います。

今は年始。年の始まりは年始って言うんだよ。年には終わりと始まりがあるんだね―ということも、今だから話せますね。

年の終わりには何をした?年の始まりには何をした?と言葉だけで聞いても、多くの子ども達にはピンときません。でも、もし、いろいろな写真や絵を見せることができれば、それを材料にして思い出したり、言葉にすることができます。

くるみの課題あそび かるた「かぞく」 すごろく「お正月がやってきた」より抜粋

「この中に、お正月の前の絵はある?」 

もし、園でも年末の大掃除をしたり、冬至について話をしていれば「年末にはこんなことしたね」「新しい年が来るから、大掃除をしたね」「冬至の日からは日が長くなるんだよね」と子ども達が思い出して話してくれるかもしれません。

年長児の中には年末と年始の絵に分けることができる子もいるかもしれません。間違ってもかまいませんよ。それをもとに、会話しながら、思い出してもらうことが目的です。でも、間違ったものはそのままにせずに「冬至にゆずのお風呂に入ったのは、年末、去年のことだったね」と伝えることも大切です。

午前、午後、夕方、朝、昼、昨日、今日、明日、明後日、今年、来年、去年…という時間の概念は子どもたちにとってとても難しいものです。いろいろな場面でたくさん使っていくうちにだんだんと理解してくものなので、子どもたちの経験とつなげながら、大人の方も意識しながら時間に関する単語を使うようにしましょう。

「言葉を知っている、使っている=言葉の概念を理解している」ではないので、語彙数で子どもの理解度の判断しないようにします。

課題あそびカード(かるた)「かぞく」より

こんな絵を見ながらどんな会話ができますか?

「ここどこかな?」「なにをしている?」「お母さんとお父さんは何を着ている?」「この箱なんだろう?」…という、絵を見て分かることだけではなくて、子どもの経験についても聞いてみましょう。

「お正月は初詣に行った?」「誰と行ったの?」「着物着ている人見た?」「着物を着たことある?」「どうしてお正月には着物を着るんだろうね?」

「この男の子は何をお願いしていると思う?」「お母さんは何をお願いしているかな?」

「○○君がお参りに行ったらどんなことお願いしたい?」

絵をきっかけに、たくさんの会話をしましょうね。

記憶は時間がたつと曖昧になっていきます。今だから思い出せることがたくさんあります。今思い出して、言葉にしておけば、ちょっと時間がたった時でも思い出しやすくなります。

わらべ歌にもお正月や年末年始のものがたくさんありますよ!ぜひ探してみてくださいね♪

(「お正月どこまできた」「おんしょうしょうしょう正月は・・・」「お正月ええもんだ・・・」「おもやのもちつき」・・などなど)

保育のおはなし

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