なんだかな・・・

首都圏に住まわれていて、夕方の6時半ごろにテレビをつけることがあれば(そんな保育関係者は限られていると思いますが^^;)、もしかしたら、あるチャンネルで首都圏各地の学校の先生が、子どもたちにメッセージを送る、という場面を見かけたことがあるかもしれません。

感動する人もいるのだろうけれど、私(サ)は、見るたびに「なんだかな・・・」と思ってしまう。

メッセージの内容自体にではない。先生たちは、”自分たちの”子どもたちに対して熱い想いを伝えている。

ただ、どうして??・・どうして!?と思ってしまうのが、”首都圏全体に流れる”番組で、”首都圏に住む子どもたちも見ているかもしれない”番組で、自分の学校の子どもたちだけにメッセージを送るのだろうか。どうして、そういう番組作りの発想になるのだろうか。

どうして、自分の学校の子ども、自分の担当している子どもに限らず、”この番組を見ているすべての子どもたちに向けてのメッセージを!”という発想にならないんだろうか。

もし、色んな地域の、個性豊かな先生たちが、自分なりの視点からのメッセージを”番組を見ているすべての子どもたち”に向けて発信するとしたら、たぶん、伝えたい内容はもっともっと広く、深くなるはずだ。

生物が得意な先生は、春の今だから気がつけることがあるよ!ここをぜひぜひ見てみて!!かもしれない。

国語の先生なら、今だからこそ、こんな本を読んてみたらどうだろう!!と熱く語れるかもしれない。

体育の先生は、ぜひとも自宅でできる子ども向け体操でも披露してほしい。

学校の先生と相性の良くない子どもたちも、番組を見て、先生にはおもしろい人もいるんだなーと、学校の先生全体への印象を多少なりとも変えられるかもしれない。たった数分のシーンだからこそ、子どもたちも集中しやすいはずだ(頑張っている学校の先生の1時間番組を小学生の子どもたちが真面目に見続けるとは思えない)。

「私たちの子どもたち」を思う時、自分の園・学校の子ども達の向こうに、日本にいる、世界にいるすべての子ども達の姿が、そして、目の前の子どもたちのそのまた子どもたちの姿も見えていると良いのにな…と思うのです。

追:そもそも、小学生は6年生までいる。一年生ばかりではない。5年生や6年生が「宿題やっているかな~?」というメッセージに喜ぶと思うのだろうか。子どもたちに無理な事を求めすぎるかと思うと急に幼い子ども相手のような対応になる…これも、保育園でよく見かける光景のような気がするのですね・・。

なんだかな・・・” に対して2件のコメントがあります。

  1. ばるこ より:

    あの先生方メッセージを送るコーナー、私も違和感を感じていたけど何故かわからなかったのがこれを読みわかりました。番組制作サイドがどのように学校を絞って先生も選んでいるのかわかりませんが「クラスの子にメッセージを」と要望を伝えているのでしょうか。先生方はこの混乱の中でいっぱいいっぱいかもしれません、番組制作サイドのそのような要望に「?」と思わず、自分が公共の場所で発信しているのだという事も客観的に捉えられない。
    しかし、、この混乱のせいだけではないのでしょうね。。

    1. kuruminoki より:

      ばるこさん、いつもありがとうございます。

      ・・だけではないと思いますねー。
      いろんな人の立場を考える…客観的に考える…けっこう苦手なのかなーと思います。
      今だったら、海外から帰国した人たちの行く場所がなくなる…そんなの、どう考えても想像ついたよね!?と。あれが自分だったら…と思うとぞっとします。海外から帰ってくる人みんながお金を持っているわけではないし、実家があったり、車を持っているわけではない。帰国難民…明日は我が身です。

      おまけついでに、日頃、なんだかなーと思っているのが、某テレビ局の18時50分からの10分の首都圏天気予報。分かりにくい!!!
      何日間かの天気を、いろんな視点で紹介してくれて情報満載だけど、最後には訳が分からなくなる。「で、明日の天気って、なんだっけ?」と。何人かにモニターになってもらえばすぐに分かることだと思うのですが。お年寄りなんて、混乱するのではないかな・・・。

      物事を整理して考えて、優先順位をつける、そして、これの練習、必要だろうなーといたるところで思います。
      もう一つついでにいえば、日本の優先順位は常に経済ですね。お金の話しか出てこない。保育界も近いものありますが・・・。

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