子ども達の「今!」に合わせた環境

見栄えの良いきれいな環境を作るのは簡単かもしれないけれど、クラスの子ども達の「今!」に合わせて環境を作るってなかなか難しいですよね~(^^;

特に0,1歳児クラスの場合は、発達差も大きいですし、どんどん成長していきます。(・・・3歳児クラスも難しいです)

そして、子どもを知れば知るほど、気になることも見えてくるはず。

ーなかなか環境に関心を持とうとしない、一日ボーっとしている

ー月齢を考えても、動きが気になる。

ー遊具を手にとっても見ようとしない

ー大人が動くとすぐに不安になる ・・・・

保育園に慣れてできることがどんどん増えていく子ども達もいれば、慣れてきたから見えてきた気になる姿。

その両方を視野に入れて環境を作っていくことになります。

子どもの発達だけでなく、子どもと大人の動きも想定する必要があります。

ー大人の人数の少ない時

ー外に出る時、入室する時

ーお昼ご飯と午睡に入るの時間帯

担当制の保育をしていると、クラスの大人皆であそびを一緒に見る時間帯はほぼありません。

誰かしらが育児で抜けています。

ということは、少ない大人で子ども達を見ることになります。

それでも子ども達が安心して過ごせる保育環境を作ることは、日課づくりと同じぐらい大切な担当制保育の条件です。

いろいろな時間帯の子ども達や大人の動きをイメージしながら、そして、一人ひとりの発達を思い浮かべながら、空間を考え、遊具を選びます。

尾山台みどり保育園 1歳児クラス(子ども12人 担任2人+フリー) 5月終わり

新学期から二ヶ月経ち、子どもたちの姿に合わせて変えたところ。

よく動くようになった子ども達に合わせて運動スペースを広くとっています。

感触マット、ちょっとした階段、くぐれるもの、体を揺らせるもの…きっと、子ども達の様子を見ながら変えていくのでしょうね。

床机上と構成が同じぐらいの広さになっているのも、この時期の環境作りで大切なポイント。

床机上も構成遊具も、多すぎず、少なすぎず・・・・これも、クラスの子ども達に合わせて考えていると思います。

手にとりやすく、戻しやすく。

空間も狭すぎず、広すぎず、いい感じですね(^^♪

再現あそびの空間…遊具の配置がぴか一な先生です。

多すぎず、少なすぎず、そして、見やすい、分かりやすい。

実際にこの空間を作ったことのある方は分かると思いますが、特に今の時期は難しいですよねー。

台所はシンプル、でもよく見ると色々とできそうなものがありそうです。

お茶碗洗ったり、塩を振ったり、お湯をわかしたり、手を拭いたり・・・

食べるだけが台所のあそびじゃないですね(^^♪

再現の遊具・道具もあえていろいろな容器に入れているのだと思いますが、それだけでずいぶんと雰囲気が違うと思いませんか?

休息&絵本のスペース

(保育室が広いのでとれています。部屋が狭いクラスではお世話の空間に含めます。)

つい行きたくなりそうな空間ですね~

絵本コーナーに大人が入り込むことを想定するとつい広くなってしまいますが、ここに大人が入り込む必要はありません。子ども達が一人でゴロゴロしたり、絵本を眺めたり…を想像して、空間の広さを考えましょう。

こんな風に環境を作れる先生だと、アイデアも浮かんでいろいろと置きたくなってしまうと思いますが、あえて最小限に抑えているところがえらいです!

次はどんなタイミングで、どんな風に変えるのかな。

きっと子どもたちの成長を見ながら、そろそろかな…とタイミングをつかむのだと思います。

楽しみですね~♪

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