Q&A「2歳児クラスから担当制をしても遅くない?」

インスタの方に届いた質問、こちらで返信しますね。

ちなみに、インスタにはブログとは違った情報が載っているので、遊びに行ってみてくださいね!(ホームページのトップにアイコン貼り付けてあります)

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まったく遅くないです!!

子どもにとっては、乳児期のとっても貴重な1年間です。

一年間でも自分の発達や成長をしっかりと見てもらえる環境があったのか、それとも、ないまま幼児期(大人の数も多く、個々で見てもらうのは難しくなる)に突入してしまうのかでは、特に情緒面に影響するように思います。

2歳児になると、発達の差がかなり開いてきています。

できる子は「できる」と思われているけれど、実は”できると思われているがゆえにたくさんのことを援助してもらえていない”ことが多くあります。

たいがい、そういう子たちは小さいころからできていると思われているので、手のかかる子よりも声をかけてもらえていなかったり、援助してもらえていないことが多かったりします。意外かもしれませんが、クラスの子どもたちを思い出してみてください。着替えている場面、食事の場面、いろいろな場面で、できている子は放置されていませんか?

できない子たち、課題のある子たちは、大人が援助してしまうか、もしくは、できないのに「やりなさい」と注意されることが多いはずです。本当は何か苦手なことがあってなかなか上手く行かないのに「やる気がない」「本当はできるのに」と言われる子どもも多いと思います。ただ、この子たちはできないが故に気にかけてもらえます。注意されるにしても何にしても、大人の視野には常に入っています。

その中間の子たちもいます。「今日、あの子何していたっけ?」と思い出してもらない子たちです。このタイプの子たちはクラスに必ずいます。何かを一生懸命して、大人の視線を探しても、大人はたいがいできる子か手のかかる子を見ているので、なかなか目が合いません。そのうち、大人に見てもらうこともあきらめてしまいます。

でも、担当制を行えば、すべての子どもたちが一日に何回かは必ず、自分に合った関わりをしてもらえます。しっかり声をかけてもらえます。大人も、一人ひとりのことがよく分かるので、「できる子」「できない子」「気が付きにくい子」ということがなくなり、皆を同じように、常に見るようになっていきます。

「2歳だからもう遅い」「2歳だから必要ではない」ではなくて、2歳だからこそ、幼児にあがる前にきちんと見てあげてほしいなーと思います。

もし担当制を考え始めれば、育児と同時進行であそびの環境も考えることになります。

子どもたちの発達にあった、興味の持てるあそびの環境とあそぶ時間が保障されている中で1年間過ごすのか、あそびの環境も時間も十分ないまま幼児期にあがってしまうのかでは、子どもたちの経験している内容は比較になりません。

友達との関わり方や質も、まったく違います。

その他、大人との関係などなど、いくらでもあげられますが、一言でまとめれば「2歳からでも遅くないです、担当制を考えているなら、ぜひ、取り入れてみてください!」です。

もし取り入れる場合は、くるみの木で伝えている担当制の方法で試してみてくださいね!