乳児保育で一番大切なことは 「安心感の提供」
安心感を提供するために必要な事としてハンガリーには8つの基本原則があります。
ハンガリーでは、三歳以下の子どもの発達にとって最も望ましいのはお母さんと一緒に過ごせることである、といことで育児休暇が保障されています(育児手当の支給は近いうちに変更される予定ですので、関心のある方はサライまでお問い合わせください)。
しかし、何らかの事情があり、子どもを乳児保育園に預けることになる家庭も当然あります。ハンガリーの乳児保育園が最も大切にしていることは、乳児保育園に通う子ども達が、本来、家庭で得られるはずの「安心感」を園でも感じられることです。そのことがあって初めて子どもは情緒的にも安定し、そして、全面的な発達が可能になるのです。
(安心感を提供するために必要なこととして、ハンガリーの乳児保育園では8つの基本原則を掲げていますが、それについては、カテゴリーの「基本原則」を参照にしてください。)
子どもが家庭にいれば、お母さん(もしくは、育児休暇を取ったお父さんや、預かってくれるおばあさん など)と一対一の時間が多いはずです。食事や排泄、衣服の着脱を見てくれるのもお母さんですし、その時々の発達を見て、それに応じて働きかけてくれるのも1人の人です。子どもの好みを知り、その日の機嫌や体調を知り、融通を利かせてくれます。
自分の状態を感じてはいても、それを言葉で表現し伝えることのできない子どもにとって、その時々の自分の状況を読みとり、感じとってくれる人がいることほど、安心感を感じられることはないはずです。そして、その人が、自分の成長を把握し、いつもちょっとづつ課題をあたえてくれたら!それができる人は、すばらしい乳児保育士といえるでしょう。
「大人1人に子ども数人という状態での保育環境で、子どもに安心感を提供するには?」
それが驚くほどしっかりと研究され、実践されているのがハンガリーの乳児保育です。