東京セミナー2022 第1分科会(担当制保育の基本) Q&A その③

Q 乳児の日課の順番で、起床時間や朝食の時間、体調や機嫌など色々な要因が重なり、順番が変わってしまう事がよくあります。ひとりひとりの欲求を満たしてあげるのと、順番を変えないようにすることの判断に迷うのですが、どのようにバランスを取ればよいでしょうか。

A (セミナーで回答しています)

・“よくある”というのがなぜなのか、その子の欲求とは何なのか、原因を探ってみたいです。

そんなによく変わってしまうのであれば、今の順番が本当にその子に合っているのかな、をまず考えてみたいです。

体調が悪いことはどうにもできないことかもしれませんが、機嫌については他にも原因が考えられるかもしれません。

・午前中、遊べているかな?(その子に合ったものがありますか?ずっと玩具が変わってない、ということはないですか?)

・機嫌が悪くなるのは、朝から?何かのきっかけがある?

・大人との関係は?

順番はコロコロとは変えない!が基本ですので、日課・あそび・関わりの様々な面から原因を探り、子どもの様子をよく見て変更が必要かどうかをよく考えましょう。

【コレも伝えられると良かったな思ったこと↓↓】

●午前睡が必要ではないかな?

●第一子の保護者で、子どもの生活リズムのことなどの知識がなく、大人の生活に子どもを合わせてしまっている?

(毎日同じリズムで生活すること等、子どもにとって大切なことを伝えていくことも私たちの役割です)

園だけでなく、家庭と一緒に協力していける関係も築いていきましょう。

Q 土曜保育で合同保育になる場合、担当制や日課などはどう変わりますか?

A 私の園も土曜日は合同保育をしており、担当保育士以外の保育士が育児を行うこともあります。

合同保育で気をつけていることは、

◎担当保育士から子どもの様子を聞いておく

◎それぞれの年齢・発達に合った玩具を用意する。(2歳児の細かな玩具は誤飲の危険もありますし、低年齢向けの玩具ばかりだと2歳児は退屈してしまいます)

合同保育でも、子どもたちができる限りいつも通りに過ごせるように、それぞれのクラスの日課を基にして低年齢の子から食事を始められるよう土曜の日課や順番も考えています。

(どのクラスも1日の流れは同じなので、合同保育になっても流れは同じです。

“あそびー排泄―あそびー食事―睡眠” ※午前睡が必要な子がいる場合は、ベッドも用意しています。)

慣れない保育士の育児に、不安になる子もいるので、あそびの中でも関わりながら安心して生活できる様にしています。

1歳児と2歳児は、食事を組み合わせることもできます。

特に食事では、担当保育士以外の保育士が関わることで、通常の保育では起こりにくい『アレルギー児の誤食』がないよう気をつけています。

食事の際の足台の有無一つも大切な情報ですので、職員間で情報共有を行うようにしています。

(私の園では、

・土曜日保育の子どもの食事・睡眠の時間

・育児での援助(食事の足台の有無、おむつ交換はベッドか椅子か、等)

・アレルギーの有無

・特に気をつけること

…等の必要な情報を各担任が所定の用紙に記入し、土曜日保育の保育士に渡るようにしています)

(担当:河口)