動かない0歳児

なんとなく…どころか、かなりに気になる0歳児、入園してきていませんか?

1歳になるまで寝がえりしなかったんです…という子と出会う確率は、ないとは言えないにしてもそこまで高くなかったのに、このところ、そういう子のいる園がかなりの率になっています。

入園し、園での働きかけで順調に発達の段階を追って動き始めることもあるので、必ずしも元々発達課題がある子が増えているということだけではない気がします。

親が出かけにくく、いろいろな人と関わったり、情報を得たりする場がなかったことがかなり影響しているのではないかな・・・。

何かがおかしい、何かが変…と感じられるのはある程度の経験のある保育士さん達。新人や初めてその年齢を持つ保育士さん達にはいまいちピンとこないかもしれません。園全体でも、今年の子どもたちの発達は順調かな…何を援助していかないといけないかな・・・とかなり真剣に見ていく必要がありそうですよ。

但し、一斉保育をしてきた経験年数のある保育士さんたちは、「発達も順調でとても落ち着いている」状態を”覇気がない”と勘違いすることもあるので要注意です。

ほずみの森こども園(0歳7月)(岐阜)

0歳児クラスの先生が、次の日のための用意をしていました。

ぬいぐるみを置いておくという、ちょっとした、でも、とってもいい配慮!!

こんなところにぬいぐるみがいたら、ハイハイしていたり、ずりばいしている子どももなんとなく目が行って手を伸ばそうをしたり、そばに行ってみようとしますよね。そうして、知らず知らずのうちに足て床をけったり、バタバタしているかもしれませんね。

もう歩ける子も、そばに行って手にとって、またここに持ってくるかもしれませんね。

後、この高さもとっても大切。高いことが、ではなくて、この程度の低さが!

つい、動いてほしいと思って、歩ける子に合わせて高い坂を作りがちの0歳児クラス(乳児クラス)多いです。(逆に、転ぶからと段差をすべてなくしている園もありますが…これ、×です)

歩ける子の中にも不安定な子がいますし、上手に歩いていると思っていても実はバランスの悪い子がいます。何回でも登ってみたい、何となく歩いて通過することができる高さ、見ただけで「なんだか怖い!」と感じないような高さ、とっても大切です。

小さな子どもたちにとっては、何気ない段差があったり、フワフワしたところを歩くだけでもバランス感覚を使って動くことになります。

こんなちょっと配慮ができる先生たちは、きっとその他の場所にもいろいろな配慮をしているはず。

ちょっとした配慮が常にあれば、子どもたちは自分に合った環境で過ごせるので、自分の発達に合ったあそびや動きができるはず。

それができるのか、できないのかでは、一年後に確実に差が出てきます。

動かないまま座ってしまった子がいた場合は、できるだけうつぶせにしましょう。最初は泣くと思いますが、おもちゃを置いたり、話しかけたりしながら、時間を少しずつ伸ばしていきましょう。体を押し上げたり、足でけったり、お尻をあげたり・・・大切な動きが抜けてしまったまま歩き始めないように、子どもと一緒に頑張りましょうね~。

課題のある子が急激に増えている中、保育園・保育士さんたちの責任、年々大きくなってきていますね・・・。

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