今だからこそ子どもたちに遊びを!

ハンガリーでも、地震と原子力発電所の惨状が毎日のようにテレビで流れています。

 

地震発生後三日目、三男は泣き出してしまいました。実際に体験していなくても、映像が与えるショックは大きなものがあります。これが日本であれば、被災地にいない子どもたちもどれだけのショックと不安を抱えていることか・・・。

こういった時、日本では子どものことが忘れられたようになる傾向があるように思います。様々な困難の解決の中に、子どものショックをできるだけ少なくするための対策が同時に組み込まれることはまれなようです。

 

【日常的なことで気をつけたいこと】

 

情報を得ることが必要だとしても、子どもが一人でテレビの前で映像を見続けることは避けなければなりません。ニュースを見る時も、親や大人と一緒に、分からないことや思ったことを話しながら見れるようにします。

 

【保育園で配慮したいこと】

 

①保育園が提供できる最大のことは、震災前と同じように繰り返される安定した毎日を生み出すことです。日本中が不安定になっていても、保育園でそれまでと同じように過ごすことができるのは、子どもにとって最大の安心です。

 

②大人の感じているストレスや緊張を子どもたちも同じように感じています。状況が理解できないだけに、余計にゆがんだ形で理解していることがあります。

 

―子どもたちの質問にはできるだけ丁寧に答えていきます。説明できることであれば、分かり易く、根気よく話します。間違った解釈や誤解している部分があれば、それも軌道修正してあげます。

 

―子どもたちはストレスや緊張を必ずしも言葉で表現できるとは限りません。それどころか、言葉にできないことの方が多いでしょう。描くことで、遊ぶ中での表現ができるように、自由に表現できる場、道具、時間をできるだけ保障してあげましょう。大小の紙、クレヨン、ペン、鉛筆、そして、遊具としては様々な積み木やミニカーや飛行機、船のおもちゃ、小さな人間、などなど。

 

―遊びの中で、避難の様子や津波の様子、救助や消防の様子が出てくるかもしれません。不謹慎だと禁止するのではなく、子どもたちが映像で見て経験していることを遊べるように、助けてあげましょう。死ぬ場面がたくさん出てくるようであれば、お医者さんが助けられるかもしれないよ、救急隊員が来てくれるよと、助けられる方法を伝えてあげます。

 

【避難所で…】

 

 避難所の子どもたちは毎日どう過ごしているのでしょう。近所の保育園や小学校が、避難所の子どもたちを受け入れているのかどうかは海外からは分かりません。

 ハンガリーでアルミニウム汚染の事故があった時、村規模での非難だったという点では事情が違いますが、避難民を受け入れた町の学校が、子どもたちの勉強を保障するために避難所の子どもたちの通学を受け入れました。子どもたちが普通に学校や保育園に通え日常生活(らしきもの)を取り戻せるようにという点は、とても対応が早く驚かされました。

 見通しのない状況であるからこそ、子どもたちが少しでも安心して過ごせるためにも、学校や保育園に通えることは大切なのではないかと思うのです。

 避難所に子どもたちが絵を描く紙があるのか、クレヨンがあるのか、絵本やおもちゃがあるのか・・・・。今の事態でそんなものは贅沢だと思う人もいるかもしれません。でも、子どもにとって遊びが衣食住と同じくらい生きるために必要なものであることを考えれば、避難所生活だからこそ欠かすことができないものだと思うのです。

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