ありえない!けど、ある

18日に公開されたスターウォーズ、ハンガリーの片田舎でも、かなり盛り上がっているらしい。

発売当日にチケットを買いに行き、待ちに待って、ユニクロのスターウォーズTシャツを来て映画館に向かった息子たち。面白かった!と言いながらも

「でも、途中でスペイン語になった」

「へ!?」

「文句を言いに行ったら、”明日には全部ちゃんとハンガリー語になる”って言われてスゲー腹立った!!! そしたら、誰かが、スペイン語できる奴いないのか、大きな声で訳せ!!って言った」

何もかも、すべて、いかにもハンガリーらしい。

文句を言われた人は「本当に申し訳ありません」なんて絶対に謝らなかったと思う。

観客も「なんだよこれ」と思いながらも、ありえなくもないかな、とギリギリありえる範囲で受取ったような気がする。

文句を言いながらも、とっさに解決法を考えようとするのも、この国らしい。

そして、最後は笑い話にする。

最初は怒っても、最後は笑い話として、そんなことに出会ってしまったことを話しのネタにする。ハンガリー人と話していると、文句を言っているのか、自慢しているのかわからない、そんな話がいくらでもでてくる。

基本的には真面目な国民が多いので、キチンとしたいと思っている。思っているけど、社会の仕組みやいろいろな事情で、そうはいかない。だから、みんな怒ることは、怒る。でも、怒ってばかりいても疲れるから、最後は笑い話にする。

本当は、物事がきちんと、規則正しく、予定通りに行われる社会を目指したほうが、予想外のびっくりがなくて、精神的にも、経済的にもいいのかもしれない。でも、どこかつまらない社会にもなってしまうだろうなーとも思う。

昨日行ったのは、長男と次男。今日は三男が観に行っている。果たして、今日は全部ハンガリー語なのだろうか?

・・・・・・

今日も途中で、それもとってもスリリングな場面で、◎△?*○・・・となったけど、前もってアナウンスがあったそうだ。

「○○分ごろに、短い間、違う言葉が流れます。いろいろと混乱がありまして・・・」

・・・って、そういう問題じゃないでしょ。これはやっぱりちゃんと怒らないと。

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