メリークリスマス♪

・・・とはいっても、クリスマス休暇は終わり、今は大みそかパーティーまでのつかの間のお休み。

今年のクリスマスは、とっても可愛いお客さんが滞在してくれていた。クリスマスに女の子がいたのは、わが家にとってはじめてのこと!

台所に鎮座するバービー人形には、朝食に降りてくる息子たちが、毎回びっくりしては苦笑していた。

一緒に庭でアーモンドをひろって割ったり、お菓子を焼いたり、ご飯を作ったり、散歩したり・・・まるで孫があそびに来てくれたかのよう。


  このツリーに決めた!

 もみのき畑(?)をぐるぐる見て回り・・・このさい何でもいいか、と匙を投げそうになったところで「これは?」とRちゃんが指さしたのは、4メートルのもみの木。「よし、これにしよう!」という夫に、そばにいた全員が「え!!?」と絶句・・・。

「窓から入るのか?」という問題も無事クリアし、とっても立派で素敵なツリーができましたよ。

クリスマスの前はやることが山のようにある。出費は尋常ではないし、ほとんどの主婦が仕事をしている中での準備になるので、クリスマスが迫ってくるにつれてどことなく、誰もが殺気立ってくる。

「クリスマスなんて、ホテルで過ごせばいちばん簡単よ」

という人もいるけれど・・・本当にそうだろか??

祝日を一緒に準備することで、子どもたちはたくさんのことを学ぶことができる。

まず、時間の流れ。時間の感覚のない子どもたちも、クリスマスカレンダ―をめくりながら、何かが近づいてくることを感じる。もうすぐだよ、あと10日寝たらね、あと一週間、今度の日曜日、あと三日、明後日、明日、今日の夜!たくさんの、日にちに関する言葉を、この期間は毎日のように耳にし、口にすることになる。

段取り。クリスマスの三日間は、お店がみごとに休みになる。まずはツリーを買わないといけないし、24日の夕食からスタートして三日間の食事、そこに向けての買い物や仕込み、料理、プレゼントの準備などなど、それぞれがとにかくいろんな段取りをすることになる。そして、子どもたちもそれを見ながら、もしくは、手伝いながら、いつの間にか学んでいる。

前もって買っておいた方が良いものと、直前に買わないといけないもの。作り置きできるものと、できないもの。プレゼントは前持って考えておかないとクリスマス直前にパニックになる。包み紙は多めに、リボンも必需品。ワインやスパーリングワインは突然のお客さんが来た時のためにいつも用意しておくこと・・・などなど。大人が話していること、相談していることからもたくさんのことを学んでいる。

いろんな作業。ツリーの選び方、運び方、そして、台への立たせ方!チクチクし、やにでべたつくもみの木の扱いは、そう簡単ではない。毎年、わが家ではこの辺りでひと悶着あるのだけれど、今年は可愛いお客さんのおかげで、皆穏やかに作業するように努力していたようだ。

お菓子や料理を作る手伝いでは、それこそたくさんのことを学ぶことができる。子どもにとってはあそび感覚でのお手伝いだけれど、ここで経験していることは微細運動から数的経験まで、塵も積もれば山となるで侮れない部分だ。

そして何よりも、クリスマスはプレゼントを相手に用意しても、言ってはいけない。これは、小さな子どもにとってはかなりの試練だ。そして、自分がもらえるプレゼントが何なのかどれだけ知りたくても、これも我慢しなければならない。お誕生日と違うのは、準備期間がはっきりしている上に長く、どこもかしこもクリスマス一色になる中で、何がもらえるのかな・・・とじっと待ち続けるところ。

小さなお客さんが滞在してくれたおかげで、自分の子どもとの時はばたばたしすぎて考えることもできなかったことを、たくさん考えることができた。

小さなお客さんは、わが家にとってのクリスマス・プレゼントだったのでした。

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