スープの香り

ハンガリーに行ってきました・・というYさんよりメールをいただいた。

そこには、まさに私の大好きなハンガリーがあった。

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市電やバスの車窓から見える景色は時々殺風景でもあり、住宅地も外から見る分には素朴でこじんまりとしていていますが、

その室内にひとたび足を踏み入れると…あたたかいスープに、家族の写真、小さな置物の数々、人の心に静かに優しく触れる人柄、、、

外側からは全く予想のできなかったとても豊かな心地よい世界が広がっていました。

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電車の中でこの部分を読んだ途端、涙が止まらなくなった。突然ホームシックに陥ってしまったのだ。

ハンガリー人の家の中には家族の想いがギュっとつまっている。生活が質素なだけに、そこにある家族への想いがよりくっきりとするというのか・・。

家族の宝物は、家族そのもの。それ以外に一体何がある?多くのハンガリー人は、きっと真面目にそう言うだろう。

日本人の私にとっては理解できないことやしんどいことが日々あったとしても、それでもハンガリーが好きだなー、ここで生きていきたいなーと思うのは、実はなかなか面倒な国民性もひっくるめての、こういった家族への想いや、一人ひとりの幅の広い人間らしさにひかれているからなのだと思う。

そして、国に流れている「家族は大切だよ」「一人ひとりが幸せになるのは大切なことだよ」という想いと、でも、どうにもそれが上手く行かなくて苦しんで常に模索している国全体の、何というのか、そこもまた人間らしさというのか、諦めないしぶとさというのか、複雑さ。

複雑な人たちは、相手の複雑さを理解しやすい。一人の人間が、どれだけ複雑な背景と想いと共に生きているかを、当たり前のこととして理解する。だから、私にとっては居心地がいい。

「スルメのような国」(噛めば噛むほど味が出てくる)といった人がいて「なるほど!」と思ったことがあるけれど、匂いを嗅いだだけで「うわー苦手ーー」と思う人もいれば、「いやいや、いったいどこから来ているのか分からないこの底知れない味、どこまで味が出続けるのか、どこに行きつくのか分からない感じがいいんだよねー」といったら・・・意味不明ですかね?

関心のある方は、一回、どうぞハンガリーにいらしてください(^^

田舎にも。本当のハンガリーは田舎にある!と私も思う。でも、もちろん、ハンガリーという国を引っ張ってきたブタペストはいろいろいな意味ですごい街だ。

・・・実は、Yさんとはお会いしたことがない。でも、こんな風に感じ、それを言葉にできるなんて、とても素敵な方なんだろうなーと思う。いつかお会いできますように♪

そして、私も早くハンガリーに帰って家族とご飯を食べたいな。

あと一週間。またお土産で頭がパニックになりつつありますが・・・。

 

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