子どもたちは守られている?
今日、品川の街を歩いていたら、乳児クラスの散歩とすれ違った。すれ違ったと思ったら、また別の園らしきお散歩のカートがやってきた。
しばらく行ったら、架線下に保育園があった。東京や神奈川では、架線下にあるのは飲み屋ではなくて、今は保育園なのですね。悲しい。
そして、架線下の園には、ほぼ園庭はない。でも、そんなところにどんどん保育園ができている。
園庭のない保育園がどこに散歩に行くのかというと、公園に行くのは良い方で、街中をうろうろしたり、中にはショッピングモールを一周して帰ってくるところもある。平日、東京の街を歩いていて気が滅入るのは、こんな乳児の散歩とすれ違う時だ。
先生たちが子どもたちに話しかけながら歩いている時はまだ救われるが、先生たち同士が個人的なことをおしゃべりしていることの方が多く、「ねーねー、今仕事中だよね?」とつい言いたくなってしまう。
東京都は、感染が広がる可能性がる・・つまり、いたるところに感染の可能性があるから最大限気をつけましょう!不要不急の外出は避けましょう、というお達しを出した。
でも、その、大人でもできるだけ避けましょうと言われている街中を、乳児を乗せたカートでの散歩が行われている。保育士に手をつながれて歩いている子達もいるのだが、子どもたちはあれこれ触る。子どもの位置は低いので、子どもたちが手に触れるところは、コロナの菌でなかったとしても、かなり汚いところも多いと想像できる。そして、子どもは簡単に手を口に入れる。
公園だって決して清潔ではない。いろんな人が触るものがあり、それらが日々消毒されているわけではない。その清潔でない場所であそんで、園に戻って、テレビでさかんに言われ始めたような「正しい手の洗い方」を子どもたち一人一人に行えているのかと言ったら、できているのはごく一部の園だけだと思う。そして、乳児の子どもたちは手を使って食べることも多い・・・
大人はせっせとアルコール消毒するけれど、子どもたちはアルコール消毒しているのだろうか。きちんとアルコール消毒しましょう、という意味ではなくて、大人にとって大切な事なら、当たり前のように子ども達のことも視野に入れてほしい。
大変な時に、真っ先に守らないといけないのは弱い立場の人たちだ。子どもたちやお年寄り、病気の人たち、障害を持った人たち…自分たちでは解決できないことを抱えている人たち。「不要不急の外出は控えましょう」というぐらいの緊急事態なら、こういった弱者をどう守るかも当たり前のように同時進行で考えてほしい。
でも、たぶん、保育園の子どもたちをどうするかなんて、上の人たちの頭の中にはないでしょうね。高架下に保育園を作るぐらいですから・・・。