子どもを見る…こんな風に
先日、子どもが少ない間に、子どものことを見る練習をしてみたら…と書いてみたら、試してくださった園がありましたよ。
ごくごくシンプルに、その日に子どもがしていたことを保育士さん達が書いていました。その子のことを見ようと思っているから、意識がそこに行くのでしょうね。
下は、その園が作った表をちょっとだけ変えたもの。
ぜひ、試してみてください。
大切なのは、観察者個人の意見を加えないこと。下に、想像できる理由は書きますが、これはあくまでも”想像できる”なので、子どものことを決めつけるものではありません。
「決めつけない」 とっても大切です。
また、「ブロックであそんでいた」という表記にならないように。手にとっているだけでも、何かを作っていても「あそんでいた」になるので、「ブロックをつなげて形を作っていた」「色や形を選んでいた」「動物とも組み合わせていた」など、できるだけ具体的に見えたことを書きます。言葉が拾えるとなおいいですね♪
室内で、園庭で…そのほか、生活の場面にも広げていけるとより正確に子どものことが見えてきます。
誰かの感想、意見が入っていなければ、その子に関しての話がしやすくなります。「この子って遊べないんだよね」「あの子は引っ込み思案」という誰かの意見が入っていると、あそべるか、あそべないか、引っ込み思案か、そうではないのか、というところからの話になってしまいます。
そうではなく、その子が何をして過ごしているのかなー、一つ一つの場面にどう反応しているかなーを客観的に見ていく中で、この子は静かだけど実はいろいろ見ているね…ということは、「あそべない」「引っ込み思案」とはちょと違うかも?となるかもしれません。
「違う日をまた見てみよう」となりますし、今度は違う子を見ていたとしても、以前しっかりと見ていた子のことは、視界に入ってくるものです。
とにかく見る練習!しっかり見ることなしに、子どもの発達を考えることはできません。一人一人を見る余裕があるうちに、試してみましょう。
気がつくと、子どものことがよく分かって、子どもとの関係が良くなっていることにも気がつくはずですよ。