それぞれの得意なあそび
何を作っていると思いますか? 飛行機!!
どうしてわかります? 運転する場所がある!翼の先が上がっている!
特徴をつかんでいますよね・・・
何歳児だと思いますか? 一歳児さんです!!
特に乳児クラスの大人は、子どもたちを幼く考えがち。でも、クラスの中には、こんな風に思い出せる子、それを再現しようとする子、道具を組合わせられる子が必ずいます。そして、それを理解し、一緒に遊べる子たちも(この場合は、飛行機がそれほどわからなくても、乗る場所があって、運転する人がいる、ということは理解できる子たち)。
周りの子たちは、こんな子どもたちからアイデアをもらうことができます。
もちろん、よく分からなくて入り込んでくる子たちもいるので、そこは大人の出番です。
「チケット持っていますか?はい、これがチケットなので(例えば、積み木)、ここに座ってくださいねー(適当な椅子を持ってきて座る場所を作る)」
「どこまで行きますか?運転手さん、○○君は○○まで行きたいそうです」・・・
「いーれーてーって言おうね」「勝手に入ったらダメだよ!」というやり取りをするよりも、さっさとあそびの流れを作ってしまった方が、あそんでいた子も遊びに入りたい子もスムーズに遊び続けられます。
試してみてください、子どもたち、意外と簡単に合わせてくれますよ。
もし「ダメ」と言われたら?
「はい、じゃあ、次の便を待ってくださいね。ここが待合室です。本読んで待ってますか?」と行言ってみてください。しばらくしたら、飛行機の子たちが、「はい、次の便です」と来てくれると思います。これも、かなりの確率でうまくいきます。
この先は見守っていれば、お客として乗った子は、しばらくしたら満足して降りて他の遊びに行くでしょう。
大人はあそびを引っ張ったのではなくて、トラブルの問題解決のバリエーションを提供しただけ。この繰り返しで、子どもたちもトラブルが起こった時の解決が上手になっていきます。
構成の得意な子、役割が上手な子、机上あそびが好きな子・・・・みんなの得意&好き、が周りの子たちのいい刺激になれば、どのコーナーも楽しそうに遊んでいる子たちがいて、どのコーナーも行ってみたいなーと思える場所になりますね♪