それ、ほんとう?「クラスで過ごす人数が少なくなるようにしましょう」
これも、「トラブルが起こるから」
確かに、クラスの人数が少なければ子どもたちは落ち着いているかもしれないし、大人も見やすい。
でも、何かを判断する時は、全体を視野に入れましょうね。
例えば、1歳児18人のクラスで、各クラスが少しずつ部屋で自分たちが過ごせるように‥‥と大きく日課をずらして生活していると、クラス全体の流れにかなり無理が出てくる。
大人がたくさん必要になる。
ある時間帯のクラスの人数が少なかったとしても、実は常に子どもが出たり入ったりしている。大人も動いている。そして、どこかのタイミングでは落ち着いている瞬間があるかもしれないけれど、どこかのタイミングでは相当バタバタする瞬間がある。
そして、このパターンのクラスはたいがい子どもたちが落ち着かない。
クラス全体の子どもたちが同じ空間で過ごすことが上手くないので、結果としてトラブルが増える。
大人もクラス全体として子どもたちを見難くなる。
「クラスにいる子どもの人数を減らしたほうが、子どもが落ち着くわよ」と言われたら、「なるほど!」と思いやすいと思う。そして、一見解決策としては良さそうに見える。
でも、長い目で見たらクラスが落ち着かないままになる。
スムーズにクラスの子どもたちが順々に外に出ていって、一瞬、部屋に誰もいない瞬間ができて、その後に、又順々に入室して、だんだんと子どもたちが増えていく・・・・そして、だんだんと食事に入り・・・・。そういう流れを作り、子どもたちに会った環境を作り、あそびをきちんと見て‥‥と、全部をきちんと努力することで、子どもたちは育っていく。
流れを作るまでは大人の努力がいると思うけれど、でも、確実に子どもたちは落ち着いていく。
安易な解決方法にとびつかないようにしたいですね!