おたよりを参考にし 収集棚!
環境認識のテーマを行う時は、そのテーマに関するものを置いておく「収集棚」を作れるといいですね。
おたよりの秋号にはいろいろなバリエーションで収集棚を載せてみました。
早速真似して作ってくれた園がありましたよ♪
「秋の収穫物」からつなげて、保存食をテーマにした収集棚。
保護者にも伝えて子どもたちに家から持ってきてもらうこともできますし、保育士が配置しておくことで子どもが家から持ってきてくれることもあります。
子どもたちは(大人も)、どれも生活のあちこちで目にしていますが、こうしてまとめて置いておくと「これが保存食なんだな」と改めて意識することになります。
手にとりながら、これは何でできているのかな?と考えることもできます。
子ども同士や大人と会話しながら、新しい言葉を知ったり、生活の中で目にしていたことを説明するきっかけになります(おばあちゃんも、こうして干し柿作っている!白菜も干している!)
そういえば、家にもあるな、とか、お店に行った時に「これも保存食だ!」と発見したりできまます。
もちろん「保存食の種類」を覚えることが目的ではないですよ。
こんなテーマを取り上げることで、季節と人間の生活の関係を考えたり、物と物(保存される前と後の物)に気が付いたり、物の変化についても考えることができます。人間の生活の知恵に驚くこともできますね。
つまり、子どもの視野を広げ、もっといろいろなことに気が付いたり、考えたり、言葉にできるように働きかけることができます。
それに、何よりも楽しいですよねー!ついついのぞきに行ってみたくなります。実際に、子どもたちが入れ代わり立ち代わり見に行って手にとっていたそうですよ。
保育室に楽しい遊具があることも大切ですが、買い足したり、入れ替えるのにも限度があると思います。でも、収集棚はテーマに合わせて入れ替えることができます。いつも棚に置かれている遊具も、テーマに合わせて置いておくことで新たに関心を持ったり、テーマと関連付けて考えながら遊ぶことができます。
収集棚は、保育室が広ければ机を使ってもいいですが、広さがなければ、この写真にあるような棚?台?でも十分です。子どもによってはここに座って眺めたり、合わせて本を持ってきて比べたりすることもあるので、椅子が置けるとベストですね(写真のクラスでも椅子が置いてあります)。
楽しい収集棚、ぜひ作ってみてください!
大人が教えなくても、子どもたち自身が発見したり、気が付く場面に出会えるはずですよ。
(そんな時は、何を会話しているかなーと聞いてみると楽しいですよ。大人もちょっと会話に参加して何か問いかけてみたり、気が付いてほしいことをさりげなく言ってみるといいと思います)