Q&A 担当制「規制の厳しい中での環境作り」
Q. 自治体によって様々ですが、東京都品川区は必ず壁に棚を頑丈にくっつけなくてはいけない約束となっています。元々の環境図と同じ配置にしなければならないので、子どもの動線作りや、発達に合わせて環境を変えていくことなどができません。現に1歳児クラスには玩具棚が2つしかありません。その2つは隣り同士に設置され、コーナー作りができない状況です。
また棚も増やせません。そのような場合どうしたらいいのか教えていただけますでしょうか。
A. この質問は、「どうにかして環境を作りたいけどどうしたらいいですか?」という前向きな質問ですかね?それとも、「これだけ厳しいから、無理ですよね?」の方??(^^;
品川区でも担当制をしている園はあるはずですし、日本全国の市町村、確かに理不尽に厳しい地域はあるのですが「子ども達のために必要だよね」と頑張っている園もたくさんあります。だから、品川区の他の園のリサーチもされたのかな・・・棚を動かさなくてもできる環境作りの工夫をどれだけしたのかな…とちょっと聞いてみたくなりました。
きっと、前向きな質問だろうと希望を持って、お答えすることにします。
「棚を増やせません」は面積の関係でしょうか?それとも、買ってもらえない?面積の関係の場合、そこを気にしていると何も置けなくなります。株式系の園では…と想像していますが、株式はぎりぎりの面積で園を作ることが多いので、そこを真面目に考えると何も置けなくなってしまいます。
そもそも、くるみの木では棚で仕切っての環境作りは言っていないです。特に乳児であれば、敷物でしっかり仕切り、例えば構成コーナーであれば遊具をかごなどに入れて床置きができます。
もちろん、棚を購入してもらえるのであれば、適切に棚を配置することでより遊びやすくなりますが。
壁に棚が付いているのであれば、その前を机上コーナーにすることができますよね?
多分、倒れるタイプの棚はダメということだと思うので、一段だけの棚(ベンチ型)やカラーボックスを倒して使うこともできると思います。
大変な環境で保育をしている園などいくらでもあるので、まずは「この環境で何ができるかな?」を考え、研修などで参考になる方法を学べるといいですね。
それもだめなら、そこを一緒に解決してくれる上の人がいない園なのであれば、そして、どうしても担当制を行いたいのであれば、違う園に行くことをお勧めします。
(ちなみに、ブログのQ&A担当はサライです。講師のMさんだったら、もっと優しい回答をしてくれたでしょうね^^; すみません)