本当の慣らし保育 続

ハンガリーは、乳児保育園と幼児保育園が別の機関なのと、3歳までは育児休暇をとるお母さんたちも多いので、3歳から幼児保育園に入園する子どもたちが多いです。

3歳まで家でお母さんと過ごしていると、一緒に過ごした時間も長いし、いろいろなことが分かってもいるので、お母さんと分かれるのは悲しい。

そんなわけで、3歳児の入園でもお母さんと一緒の慣らし保育があります。

一緒に登園し、園庭であそぶ時間に一緒に行って遊んでいるのを見たり、室内であそぶ時間に一緒にいって部屋に座って見ているところから、保護者の待機する空間で待つことになります(幼児の場合)。

乳児は2週間ほどかけて慣らし保育を行いますが(お便り37号参照)、幼児の場合は数日~1週間ほどです。

 一人ひとりの、お母さんと一緒の慣らし保育が終わっても、子どもが本当にクラスに慣れるには時間がかかります。それらの期間がクラスの「慣らし保育期間」となります。

 日本だと、4月いっぱいは、クラス全体が環境やお互いに慣れるための期間にあたるので「慣らし保育期間」ということですね。

以前から、東京の一部で使われていて気になっていたのが「慣れ保育」という言葉。

慣らし保育だと「慣らさせる保育」と無理やり感があるから、子ども自身が慣れるという意味で「慣れ保育」と言い始めたのだろうと思うのですが、日本語として違和感があります。

それに、実際「慣らさせる」期間であるのは事実なので、それを変に変える必要はないと思うのですよねー。

でも、ネットに載り始めたので、広がってしまうかもしれないなーと思うと「言葉をいじるよりも中身を正確に伝えて!!」と思うのでした。