春だから その2
春と言えば、植物!!
色々な花がきれいな時期ですね~。ハンガリーはまだちょっと寒いのですが、それでも、花壇はにぎやかです。
子ども達が「きれいだな―」と思うのは、きれいだね―と言う人たちが周りにいる時。
もちろん、子ども達も自分で「きれいだなー」と思うのですが、それでも、子ども達の気が付かないものもたくさんあります。
大人が「きれいだなー」「いい香りがするねー」というと、子ども達も、本当だ!と一緒に喜んでくれますよ。
何気ない会話でも、たくさんのことを子ども達に考えさせたり、気が付かせたりすることができます。
「たくさん花が咲いているねー、どの花の名前知っている?」
「どの花が一番好き?どうして?」
「ここに花の種まいたっけ?どうして咲いているんだろう?」
「ここに何種類の花が咲いているんだろう、数えてみようか!」
「いい匂いのする花、あるかな?」
「匂いのしない花もある?」
「この花が咲いていないの、何でいうか知っている?」(つぼみ)
「庭に、他にもつぼみがあるかな?」
「何が咲くんだろうね、咲いたら教えてね」
「この葉っぱ細長いね。他にも細長い葉っぱの植物ある?」
「これも水仙だけど、こっちも水仙だよ。何が違うんだろう?」「庭に、他にもチューリップある?何色のチューリップが咲いているか探してみようか」
「これ、どんな植物か知っている?」(イチゴ)
「どこにイチゴができるんだろうね」
「さっきのチューリップと何が違う?」(葉っぱ、花、茎・・・・)
「いくつのイチゴができるかな、楽しみだね」
「ここにイチゴ植えた?イチゴってどうやって増えるんだろうね・・・」(ツルで)
などなど
「これにも果物ができるよ。なんだか覚えている?いつできたっけ?」(この木はサワーチェリー)
「どこに果物ができるんだろう?」「花のところ?さっきのイチゴと同じだね」
「葉っぱがないね、どうしてだろう?いつ、葉っぱが生えてくるのかな?」
「さっきのイチゴと何が違う?」「こっちは木だね!」
「チューリップには茎があったね。木には幹と枝があるんだよ。園庭に他にも幹と枝のある植物はある?」
「園庭にはいっぱい植物があるね!一番高い木はどれだろう?」
などなど
こんな会話をしておくだけでも、子ども達はその後の成長を観察するようになります。
絵本を見て疑問に思った答えを探すかもしれません。
この時期、子ども達が日常的に見ていることに合わせて絵本や図鑑も選びます。
子どもにとっては大人との何気ない会話ですが、大人側は子どもに知ってほしいこと、知ってほしい語彙、考えてほしいことを意識的に会話に入れていきます。
子どもに視点を出すことで、子ども自身が考えられるようにすることもできます。
子どもは知らないことを想像で補おうとするのでの、想像をすべて良しとせずに、必要に合わせて伝えることも大切です。そのことで、子ども達はより関心を持って環境を観察するようになります。
一緒に観察しながらその場で伝えられることはたくさんあります。(例:木には幹と枝がある)
植物の周りには生き物もたくさんいますよ。
虫がまだあまりいない時期をよく観察しておくと、「虫がいなかった時期の植物」と「虫がいる時期の植物」も比べられますね。
木には鳥も来ていますか?どんな鳥が、何をしに来ていますか?
まずは大人が視野を広く!です。