ノーベル賞受賞者の評価するハンガリーの保育サービス

新型コロナワクチンの開発につながる研究をしたとして、今年度のノーベル化学賞を受賞したカリコ カタリンさん(ハンガリーでは姓・名の順番が日本と同じ)。

自伝が出版されています。

困難を乗り越えながら研究を続けてノーベル賞を受賞するに至った道のりが注目されるけれど、保育関係者はぜひともこの言葉に注目してほしい!

「私はよく、子どもを育てながら科学者として成功するためには何が必要かと尋ねられる。答えはシンプルで明白。私がハンガリーで経験したような質の高い保育サービスを、手ごろな金額で受けられることだ」

「質の高い保育サービス」「手ごろな金額」と訳されていると、そういう「質の高い私立園」がたくさんあって「料金が比較的安い」と誤解されるかもしれませんが、ハンガリーでは公立園がほとんどで、彼女の言っているのは普通の公立園のこと。

この普通の公立園には給食費だけで通うことができます(条件によっては無料)。

待機で入れないということはないので、すべての子どもが通園できます。

そして、国としての保育の方針があり、保育士養成大学の質も高く、保育士の質も高いので、公立園全般の保育の質が高い。

この“質の高い保育”というのは、くるみの木で頑張って勉強している園の皆さんはよく分かりますね、勉強することがいっぱい(^^;

でも、子ども達が確実に変わるのを実感しているところが大半だと思います。

くるみの木の保育(ハンガリー保育)をしている園としていない園の子どもたち、姿、発達・・・相当な差があります…残念ながら。

でも、ハンガリーの保育園に行くと、どこに行っても、子どもたちの姿はそんなに変わりません。大切なことはどこの園も行っているので。

どこに住んでいても、どんな家庭環境でも良質な保育を受けることができる…これだけゴタゴタしている大変な国なのに(××)、若者に期待しよう、彼らがきっと何とかしてくれるはず!と思えるのは、教育のおかげだろうなーと思います。

保育料や待機を心配せずに働ける環境というのは国の問題ですが、質の高い保育の部分は私達にも努力できる部分です。

カタリンさんがこんなにもあっさりとシンプルに保育のことを書いたのにびっくり&感動して、よし、(これからも)頑張ろう!と思ったのでした(^^