清潔・きれい…誰のために?子どものため!家族のため!

日本の園でも、登園して真っ先に目が入るのは、玄関口。

こんな素敵な空間に登園できたら、それだけで子どもも親も楽しく、幸せな気持ちで一日をスタートできそうな気がしませんか?

だって、これは職員が子ども達のために、そして、保護者のために、飾ってくれているから。

自分たちのことを思ってくれているのが伝わってくるから。

少し映っていますが、木の壁の後ろは乳母車置き場です。

小さな子どもとの登園は大変。

乳母車を置いて行けたらとっても助かりますね、それも、屋根の下なら汚れません。

こういう配慮も、保護者にとってはとてもありがたいし、家族への心遣いが伝わってきます。

余談ですが、日本なんて布団まで持ってくる園が多いから、自転車や歩きの家族なんて、それも子どもが何人かいたら本当に大変(涙)

そのうち、そういう園も敬遠される理由の一つになるかもしれませんね・・・。

(実際問題、もし私が、赤ん坊の三男を乳母車に乗せて、5歳の二男を保育園に、小学校2年生の長男も一緒に小学校に歩きで送っていく時に、布団を抱えていくとしたら…

いくらいい園だと分かっていても、雨の日なんかは園に対して怒りを覚えますね、きっと ^^; 

車があったとしても、赤ん坊と布団を抱えての乗り降りを考えると、二男に優しく朝のお別れをするエネルギーはないかもしれません・・・新生児のいる母親なんて、自分が生きているだけでも精いっぱい状態だし・・・)

話しは戻り、きれいなのは玄関だけではないですよ。

ブタペスト14区 マイバ乳児保育園

ブログで何度も紹介している洗面所。

いつ来ても、きれい。

こんな空間で穏やかに関わってもらえたら、子どもだけでなく、それを見ている保護者も安心して一日を過ごせます(慣らし保育中やお迎えの時にも、こういった様子を見かけるので)。

ブタペスト14区 小さな足乳児保育園

ブタペスト14区 小さな足乳児保育園

今は、子ども達が園庭に行っている時間帯。

最後に出る先生たちがさっと片付けるので、どの部屋もきれいに整っています。

子ども達が床に座って遊ぶ場所には、必ず絨毯が敷いてあります。

子どもたちの体が冷えないように、至る所で配慮されています。

こちらの人達が、寒い保育室で手も足も冷たくして鼻水を出している日本の子どもたちを見たら、「今日はたまたまで、今日だけ特別この状態なんでしょう?」と理解できないのは確実。

ましてや、冬空の下での泥遊びなんて、正気の沙汰ではありません。

マイバ乳児保育園

子ども達の過ごす場所は遊具があって遊べるだけでなく、きれいであるべき!の徹底さが伝わってきます。

国の基準がこのレベルなので、私の今までの経験では、国中のどこの園に行ってもこの印象の保育室環境でした。

もし、保育室が段ボールだらけだったら…まず、入園申し込みがないでしょうね(^^;

机上遊具

比較的どこの園にもある「塩の部屋」

岩塩でできたレンガを暖めるタイプ。

この部屋の中で一定時間過ごすことで気管支の病気を予防できると言われています。

ここもとても素敵な空間になっていました。

国としては日本の方が経済的に豊かなはずなのに、この差は何なんだろうなーと毎回考えさせられます。

多くの保育者の子どもを思う気持ちは日本もハンガリーも同じはず。

思いだけでなく、それを環境にも反映するために必要なのは「どうして環境が大切か」の理由の部分でしょうか。

“乳児保育園はこういう場所”を経験しながら生活していれば、この環境が当たり前になります。

大人の趣味や主観ではなく、本当の意味で子どもの心身の発達を保障する環境のある園が日本にも増えていけば、そして、それを園がしっかりと説明できるようになれば(これ、課題ですよ!!いい保育をしているだけでは伝わりません)、親の見る目も育ち、園選びのポイントも変わってくるかもしれませんね。

今できることは、年末も近いことだし、まずは大掃除をして”清潔な空気感”を生み出すこと・・・かな(^^;