構成コーナーにほしいのは・・・
構成コーナーというと、重ねるもの、つなげるもの、くっつくもの…つまり、形を作り出すものばかり思い浮かびませんか?
でも、いくらこういうものがあっても、出来上がった場面で遊ぶものがないと遊びは広がっていきません。
逆に言えば、それ以外のものがあったほうが、構成できる材料が生かされていきます。
ここで子どもたちは何を遊んでいたのだと思いますか?よーく見てみましょうねー。
子どもたちの遊びはよーく見ると面白い発見がいっぱいです。手前の動物たち、どこに向かっているんでしょうね?仲間ごとにまとまって、でも、みんな同じ方向に進んでいる様子です。
向こう側は何でしょう!?何かが起こっている!!
奥の左の塊の中には恐竜がいて、その周りを人間とパトカーと救急車が囲んでいます。
で、それと対峙するかのように、右側の動物たちが。キリンの前にいる人間は、キリンを止めているのかそれとも先頭を切ってい進んでいるのか…・止めているような・・・・
その後ろで恐竜たちが叫んでいて、その後ろに、パンダやペンギンといったおとなしめの動物たち、そして車が続く。で、ごみ収集車の上にはゴリラが・・・・(笑)
何が起こっているのか全然わからないけど、でも、なんだかおもしろいですよねー。
こういう物たちが構成コーナーにあれば、ストーリーを作りながら積み木やブロックを組合わせで場面を作り上げていくこともあるし、場面を作りながらそこに動物や人間、乗り物を持ってきて、遊びが広がっていきます。
恐竜があるのと、こういう家畜の動物があるのとでは、子供たちの遊びの内容も変わってきますよね。羊たちはどこに行くのでしょうね(^^
恐竜の好きな子は多いけれど、基本的な生き物をまずは抑えてほしいと思います。そのためにも家畜、野生の動物、水の中の動物、虫類…と幅広く動物を用意できるといいですね。もちろん、人間も。
どういうわけか、年齢が上がっていくにつれて構成コーナーのものが偏っていくところがあるようです。年長にだって…年長だからこそ、いろんなことを経験しているし、知識もあるので、動物も人間も必要だし、線路も電車も、そして、車も必要です。飛行機や船も!
子どもたちの遊びがワンパターン化しているのは、新しいストーリーを紡ぎだしてくれたり、新しいことを思い出させてくれたり、刺激になる「何か」が足りないのかもしれませんよ。