オンラインセミナー 分科会「環境」 Q&A その④
Q. 1歳児(4月~7月生)6名と2歳児(12月~2月生)4名の混合クラスです。今の時期でおもちゃをジャーっとひっくり返し、広がったおもちゃの上を泳いだり、パーっと投げて楽しくなってしまう男児(2月半ば生・4月末・6月半ば生)がいますが、遊べていないのかな?と捉えています。さりげなく遊びに誘う・ひっくり返さないよということを根気強く伝える、ことをしていけばよいでしょうか?他に声かけや援助、環境の工夫があるとすれば教えていただきたいです。
A . どんなおもちゃをひっくり返しているんでしょね?
その三人ともが発達課題のある、そういう遊びをする子達だとは思えないので、暇なのかな?(笑)
遊具の入っている容器をひっくり返すようでしたら、「ひっくり返さないよ、こうやって遊ぼうね」「こっちのおもちゃはどう?」「いっしょにやってみる?」をひたすら!!です。
このあそびが楽しいのかなーなんて思わない方がいいです。「ふざけている=楽しい」ではないので。
クラスの約束事としてもその辺りがはっきりと決まっていないと思うので「遊具の入った容器はひっくり返さない」と伝えます。その代り、それはしてほしくないと伝えると同時に、楽しそうな遊びも提案しましょうね。そうしないと「それはしないよ」を一日言われ続けることになり、ますます、ふざける、もしくは、荒れていくと思います。子どもが気の毒。
もし、まだまだ入れたり出したり、チェーンリングをジャラジャラして遊びたいような発達の子であるのなら、遊びとして提案します。その場合は、机上遊具を床で遊ぶ空間で。チェーンリングなどと重ねカップなどの容器なども合わせて出しましょうね。
チェーンリングをひっくり返して、その中でバタバタして遊ぶことを楽しむことが”その子の発達として合っている”としたらなかなか課題のある子だ思うのですが、でも、それはかなり低い確率だと思うのです(かなり発達に課題のある子たちがこの手のあそびを好みます)。
一番、想像がつくのは
・長いこと環境が変わっていない
・遊具に変化がない&子どもたちに合っていない
・大人があそびを提案しきれていない
・クラスの約束事が曖昧(大人同士でも統一できていない)
というわけで、子ども達のためにも、もうひと頑張りですね!
遊具も頑張って見直して、プラスしてください。
最初は遊び方や約束事をひたすら教えることになると思いますが、そのうち、本当に課題のある子と、そうではない子がはっきりと見えてくると思います。