変化球も大切
スイスからブタペストの便に乗ったら、私の席にすでに座っている人がいる。
「そこの窓側は私の席だと思う」
「あ、ぼくはどっちでもいいんだけどね、ここに座りたいなら変わるよ」
「そこに座りたい」
・…なんか変だ。
どうして私が無理に変わってもらったかのような罪悪感をもたないといけないんだ??
だって、ここは私の席だし!!
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私は、約二か月ごとに日本とハンガリーを行ったり来たりしている。
その度に、髪の毛が別物になる(湿気が多く軟水の日本と、空気の乾燥が半端なく硬水のハンガリー)。
湿度でペタッとならないので、髪型的にはハンガリーの方がいいらしい。
でも、お肌にとってこの乾燥は恐怖です。
しわが増えていく音が聞こえるのではないかといぐらいの恐ろしさで肌が乾燥し、特に帰国してからの数日は肌がパリパリしている。
化粧水をいくらパタパタしても「無駄だからあきらめたら」と肌に言われている気がする。
そして、もう一つ慣れなければいけないのが、この感覚の違い。
「えっ!そう来るの??」
という変化球(と、日本人には思える)が、やたらと返ってくる。
二ヶ月も日本にいると感覚が日本人化しているので、帰ってくるたびにしばらくは動揺している。
でも、その度に思考をストップさせていると疲れてしまうので、対応ができるようにシフトしていく
(スルーするか面白がるようにする。それでもダメな時は、ハンガリー人代表の夫に文句を言う)。
でも、一つ言えるのは、いろんな変換球が返ってきたとしても、相手のことは分かりやすい。
変化球に見えるストレートなので、こちらはキャッチすることができる。
変化球とは言っても決して悪いものばかりではない。
そして、こっちの変化球(こちらは日本人なので、私の投げる球も変化球なはず)も受け止めてもらえるので、コミュニケーションは成り立つ。
そして、変化球のやりとりで、いろんな幅が広がっていく気がしている。
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コミュニケーションは社会生活の基本ですね。
特に保育園はコミュニケーションのるつぼです。
いろんな球を投げたり、受け止めたりし合いながら、いいチームができるといいですね。