担当制で悩む方へ…その③

③ 0歳の間は1対1、1歳は2対1まで

0歳児クラスの今頃(10月半ば)まで丁寧に関わってきた高月齢の子どもであれば、もう一人、比較的上手に食べられる子どもがいれば、2対1ですすめられるようになってきます。(子どもにもよるので、年明け位にやっと2対1になりました…というクラスもたくさんあります)

0歳児クラスの”上手”は、スプーンで口に運べたり(こぼすけれども、運ぼうとする)、お椀をもって飲むことができることを指します。

いつまでも手づかみ食べをしていると、上手に食べられるようにはなりません!!

スプーンを持てるだろうな…というタイミングでスプーンを渡すと、比較的早く上手に食べられるようになります。

大人が思っているよりも早くスプーンは持つようになります。

使えるかどうかは別の問題ですが、振り回したり、カンカンしたり、落としたり…を経て、上手になります。

(月齢が高いのにスプーンを放り投げるんです…という子どもがいた場合、ヘレンケラーのサリバン先生を思い出しましょう(^^; 根気強く教え続ける、諦めない。・・・・と同時に、あそびの場面での全身の動きと手を使う遊びで何をしているかを確認しましょうね。)

0歳児の年度末には、できるだけ2対1ですすめられる子どもを増やしていきたいですね。

1歳児クラスは、夏過ぎには3対1や4対1にすすめているクラスがほとんどです。

クラスの全員が1歳の最後まで2対1の必要は全くないので、そこは再確認しましょうね!!

上手に食べられるのであれば、人数を増やしていってあげた方が、食事の時間を遅くずらして、遊ぶ時間をより確保することができます。生活の流れがよりスムーズになります。

たんぽぽ保育園しんはな分園(1歳児クラス 10月)

11時10分。15分ごろから、担任が食事の準備に入ると思います。

子ども達の体力もついて、遊べるようになってくるので、早く食事をスタートする必要もなくなっています。

食事の人数が増えていれば、食事にかかる時間も短くなっています。

秋になっても11時前に食事をスタートしている1歳児クラス、日課を再確認ですよ!!

年度末の最終の人数は4対1までです。それ以上の人数を丁寧に見るのは、1歳児クラスでは難しいです。

課題のある子が多い場合は3対1のタイミングもあるかもしれません。

2歳児クラスも、比較的早い段階(6,7月頃)には、5対1,6対1に移行しているクラスが多いです。

…そこまで丁寧に関わってきた場合ですが。

この場合も一斉に呼ぶのではなく、順番を決めて、一人ずつ呼び、食事のスタートをきちんと見てあげましょう。

2歳になったら順番を決めない方法もあるようですが、乳児期の子どもにとっては順番が決まっている方が見通しを持ちやすく、安心してあそびから食事に入ることができます。

お腹が空いたり、疲れたりする体の状態を理解したり(それに合わせて順場を組んでいるはずなので)、外あそびと室内あそびの時間をバランスよく確保するためにも、乳児期は順番を決めて呼ぶようにします。

特に、課題のある子ども達がたくさんいるクラスであれば、尚更、分かりやすい生活の流れを作ってあげることは大切になります。

2歳児の食事の時間も後ろにずれていっているはずです。

今頃(10月半ば)でしたら、11時20分から11時30分スタートでも良いクラスが増えてきていると思います。