積み木を考える①

このところ、よく積木のことを考えていましたが、今回の地震と津波があってからというもの、特に遊具の中での積木の役割のことを考えるようになりました。

子どもは生活の中で経験したこと、体験したことを遊びの中で表現したいと思います。それは、楽しかったことや、普段さえてもらえないようなこと(アイロンをかけたり、赤ちゃんをお風呂に入れたり、車の修理をしたり・・・)もそうですが、理解できなかったこと、怖かったこと、心配なことも遊びで表現してきます。

毎日毎日、津波と地震の映像が流れています。子どもの中では、きっとこれらの記憶は蓄積されて、いずれかは何らかの形で表れてくるのではないかと思うのです。

そのとき、どういう方法を子どもたちが選ぶかなと考えてみると、一つは絵で表現すること、もう一つは、自分自身がその役になって遊ぶこと(ごっこ遊び、役割遊び)、そして、積木やミニカー、小さな人形などを使っての遊びがあるのではないかと思うのです。

積木というと、何かを作り上げるものと思われがちですが、私は、それ以上に積木は作った物の中で役割遊びをするための道具としての役割の方が強いのではないかと思っています。

ごっこ遊び、役割遊びは自分自身が役になってするものだけではありません。小さな人形を作っての遊びは、年中の後半、年長になっての方がよく見られるようになっていきます。人形に感情移入すること、役を投影するためにはある程度の成長が必要だからです。また、狭い場所で手を動かすための発達も必要です(ですから、ドールハウスなどでは年長になってぐらいの方がよく遊べます)。そして、年長や年中の後半になると、積木などの道具を作って、複雑な場面を作り上げることが可能になってきます。

頭の中で想像した、世界を表するための道具が積木などの構造遊びの道具だと考えると、そこにはいろいろな道具が必要になってきます。一種類だけがやたらとたくさんある必要はないのです。たくさんの種類のものがあることで、頭の中に描く場面を表現しやすくなります。そして、そこで遊べる乗り物や人形、動物達、布、木の実、などなど。

 

これは、世界の国々だそうです。どんな種類の積木や道具がつかわれているでしょう?

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