ハンガリー保育研修で ①
神戸コダーイ芸術教育研究所主催のハンガリー保育研修が終わりました。
くるみの木では、各団体からの研修のコーディネートを引き受けています。今回のグループも北海道から九州まで、日本全国からの参加でした。
参加メンバーの見ている視点も様々です。それぞれが、自分の保育経験や学んできたことを元に、研修を受けています。ハンガリーの保育からも学べるし、お互いからも学べるのです。
学べるのは保育のことだけではありません。それぞれの人が、保育に関わりながら、子どもたちのことを思いながら生きてきた年月から感じさせられること、考えさせられることが、私には何よりの学びであるように思えます。
ハンガリーの保育園を一緒に見学しながら、毎回毎回、新しい発見があります。
保育は、一日として同じ日がありません。同じクラスを見ても、11月と2月、5月では保育の流れも、保育室の様子も、子どもに合わせて変わっています。大人が育児の中で子どもに求めることも、約束事として求めることも違ってきます。
5月の乳児の園庭あそびの一場面です。
芝刈り機を押して歩く1歳児。こんな遊具があるだけで、慎重に、遊具に自分を合わせながら、そして、隣を歩いている子がいるならその子にも配慮しながら、足元の状態に気を付けながら、声を出しながら、子どもたちは歩きます。一人で歩いているのとはまた違ったことを練習していることになります。
そのうち、ボールに目が行きボールであそび、すべり台をし、他の子のあそびを眺め、オートバイに乗り、保育士さんを追いかけ、疲れたのでちょっと座り・・・・・この子たちに万歩計をつけたら大人がびっくりするぐらい歩いて、動いていたことでしょう。