ちょきちょき

「うちの息子ったらね!!」

あ、これはまた短くなるな・・・よりによって前髪・・・。

行きつけの美容師、Jさんには息子さんが三人いる。そのうえの二人が、まあ、ごく普通の高校生なのだが、普通の高校生というのはいろいろと親としては腹立たしいこともやらかしてくれるもので、その話が始まると、私の髪の毛は短くなる。

たまたま知り合いだったという理由で通い始めた行きつけの美容院。

とっても素敵な髪形にしてくれることが多いけれど、子どもの話に力が入ると、どうも力が入ってしまうらしい。

今回も、家に帰るなり「美容院変えたら?」と夫に苦笑された。でも、他に行く気にはなれない。

どういうわけだか、知り合いのほとんどがここに通っているのではないか、と思うぐらいの不思議な美容院で( 美容院はとても多い地域なので、同じところに通う確率は低いはずなのに)、息子たちの元彼女たちのその後やら、街中のゴシップ、私が知らなかっただれだれさんの過去・・・まるで情報の宝庫のようなJさんだけど、決して、ゴシップ好きというわけでもないらしい。

自然と集まってくる情報を、必要な人に、ほどほどに紹介していうという程度。

そのJさんがぼやいている。

「私、このまま、こうやって髪の毛を切りながら年をとっていくのかしら」

お客さんを前にして日本人の美容師さんだったら絶対に口にしないだろうなーというこのセリフには、あまりの率直さにおかしくなる。

でも、美容師さんには、その後一か月ぐらいの自分の姿をある意味任せるわけで、ある程度は希望を伝えたとしても、自分のことを理解して髪形を選んでくれていると思うと、そう簡単には変えられない。

そして、なんだかんだと自分のことを話すことになる。髪の毛からその時の体調が分かるというし、この人もしかしたら病気かも・・・とも感じることがあるらしい。つまり、ほんの1時間ぐらいだけど、けっこう濃い時間だ。「そんな濃い時間をあなたと過ごそうと思ってみんな通ってきてくれているんだよ~」と考えがまとまったのは、家に着いてからだった。

保育士さんの仕事も、家庭をそのままのぞき込む仕事ともいえる。この園だから、この人だから、と思ってもらえるといいですね♪

 

 

 

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