お布団
保育園をまわっていると、とっても嬉しい瞬間がたくさんある。
子どもたちの成長もだけど、保育士さんたちの成長や変化は特にうれしい。
先日いった保育園では、0歳児クラスのお人形さんがお布団にくるまれていた。
まだおもちゃも少なくて、担当制保育も、日課の流れもこれからの園だけど、少しずつ、受け入れられたところから取り掛かってくれたのが分かる。
とってもきれいなレースのついたお布団で、隣には可愛いエプロンもあった。
もちろん、担当制の保育や日課の流れにつながればもっと嬉しいけれど、でも、こんなふうに、少しずつでも、自分が気がついたこと、自分が大切だと納得できたことを行動に移していく職員が園に何人もいれば、気がついた時には、皆が納得して保育を変えていったことになる。
保育にマニュアルはいらないと思う。
「こうしてね」という上の人は、マニュアルを基準にしてしか職員が見られなくなる。
「こうしてね」と言われた職員には、考える余地がなくなる。よけいなことはできなくなる。
マニュアルはいらない。でも、するべきことは決まっている。
たくさんの、生きていくための必要なことを、丁寧に教えていくこと。それを、ごく普通に考えていく方が、マニュアルを覚えさせられるよりも、ずっと楽しいはずだ。