どこから虐待?

            かぶと虫さんたち、どこに行くの?

「それは絶対にしたらダメなんだよ」

「どう考えたって、それは虐待だよ、子どもにとっては精神的にも、肉体的にも、辛いことだよ!!」

・・・と思う基準は、どこにあるのだろう?

私が「それはダメだよ、それは虐待なんだよ」と思う場面が、日本の保育園・幼稚園には多すぎる。

どうして、乳幼児で行進しなくちゃいけないんだろう。どうして、じっと座っていないといけないんだろう。

どうして、鼓笛をしないといけないんだろう。決して軽くない太鼓をくくりつけられて、どう見ても身体に良くない姿勢を強いられ、できないことをさせられて、そのうえ、規則通りに動かなければいけない。それを、毎日繰り返す。

そして、それを保護者に見せて、いったい、園は保護者に何を伝えたいんだろう。子どもの教育方法についてだろうか。

「こうやって、いやでも何でも強制すれば、子どもはちゃんとやるんですよ!」

「その後の子どもの成長のことなんて考えなくていいんです、とにかく見かけの良いことをすればいいんです。そうすれば、あなたのその時の評価は上がります。それが大切なんです!」

ということだろうか?でも、鼓笛隊をしている園が保護者に伝えているのは、そういうことだ。

どうして「あなた、しゃべることできるでしょ。先生に手伝ってほしいなら、ちゃんと言って」と2歳児が怒られないといけないんだろう。

大人だって、ちゃんとなんてしゃべれない。思っていることを言えない大人たちが一緒に働いて、ぐちゃぐちゃの、息が詰まるような空気になっている園はいくつだってある。そこにいる大人が、子どもにいう。

「ちゃんとしゃべって! え? 何? 分からない、もう一回言って!」

何なんだろう、ここは本当に子どもを育てる場所なんだろうか。

園は、園のあり方全体で、保護者に子どもとの関わり方を伝えている。

保育者も、自分の振る舞いすべてで、子どもたちに人としてのあり方を伝えている。

   家族が家族を殺す。

  子どもが子どもを殺す。

  人をいじめても悪いことだと思えない。

  子どもは鬱憤を晴らす対象になる。

・・・・本当に、保育園・幼稚園には関係ないことなのだろうか・・・。

コメントを残す

担当制

前の記事

お布団
乳児の遊び

次の記事

アイデアいろいろ