もうすぐお子さんが泣きますよ!
一人でご飯・・・寂しそう・・・と思って10分後に見に行くと、ちゃんとパートナーが来ていましたよ ♪
(このヤマアラシはペットでしょうか??)
ほんと、子どものあそびって楽しいです!
で、今朝のニューからやたらと流れている、親子連れに飛行機を活用してもらうための新しい取り組み!なるものにピカピカと危険信号を感じている。
これ(ベルトのようなもの?)をつければ、子どもが泣き始める気配が分かる。そうしたら、飲み物や食べ物をあげるとなく時間を少なくすることができる・・・かも!?というような内容。
飛行機に子どもを連れて乗る辛さ、大変さを語らせたら、海外在住者の右に出るものはいないはず。
私は、ハンガリーに引っ越すために生後8か月の長男を連れて夫と飛行機に乗ったのだが、ほぼ12時間泣き続けられた。あれは、それはそれは悲惨な12時間だった。
長男は、何につけても変化が苦手な子だった。そんな敏感な子どもにとって、飛行機の中なんて音、におい、雰囲気、何もかもすべてが異様だ。そんな中で泣き叫ぶ子どもを慰めようにも、行く場所がない。どこに行っても人がいる。抱っこして歩いているとうとうとしてくれる瞬間もあるので、とにかく夫と交代で飛行機の中を歩きまわった。
あの場面でできることは何もない。ただひたすら、いやだよねー、可哀想だねー、あと5時間だよ、あと3時間、あと30分!!と思うしかない(たいがい子どもたちは、あと3時間!ぐらいのあたりで寝始め、着陸した時は爆睡している・・・)。
そして、飛行機から降りて待っているのは、子どもと自分たちのずれた時差ボケ・・・。思いだすだけで疲れてきた。
1,2時間のフライト時間で、泣いている理由が「耳が痛い」なら「もうすぐ泣きますよ」対策も効果があるのかもしれない。でも、子どもが泣く理由はそれ以外にもたくさんある。
だいたい、旅行前は親もテンパっているから、子どもの日課などどこかにとんでいる。眠たい時間に起こされ、移動させられ、飛行機に乗る頃には眠すぎてわけが分からなくなっていることもあるかもしれない。ご飯のタイミングが合わずに、変な感じでお腹が空いているのかもしれない。飛行機の中は暑かったり寒かったり、いろいろだ。親の緊張がうつっているのかもしれない。・・・いろんな理由がある。
それを、サインが出たから対応・・・というのはおかしい。
この子はどうして機嫌が悪いのかな…どうしてあげたらいいのかな・・・と考え続けるのが子育てで、それは手抜きしてはいけない部分だと思う。ご飯を作るのは手抜きをしても良いけれど、掃除も手抜きありだけど、この部分の手抜きをしたら、それはもう子育てではなくなってしまう。
そして、一番危険信号を感じているのは、これが子育てグッズに応用されてしまうのではないか、ということだ。
それに!!こんなものを作れるのなら、もっと簡単で安価な午睡チェックができるグッズを作りだせるはずだっ!!
今の時代に、5分ごとの呼吸チェックなんてばかばかしすぎる。うつぶせ寝が好きな子はしょっちゅうあおむけにさせられ、5分ごとのサインで保育士たちは「子どもが生きているか」チェックをする。つまり、その5分の間に子どもが死んでいることだって十分ありえる。
その前に、子どもの鼻をちゃんとふいてあげてほしい。そして、半分眠っている子どもの口にご飯を入れるのをやめてほしい。外気の中でしっかり遊び、身体を育て・・・できることはたくさんある。
安易な対処法を考える前に、もっと基本的なことをしっかりと考えたいものだ。・・・ずいぶんと話がずれてしまいました。