それ、ほんとう?「自分で考えて下さい」

                みんなお腹空いていたんだね! 

このところ天候が不安定で、毎朝着るものに悩んでいる。

何に悩むのかというと、保育園によって室内の温度が全く違く、時にはびっくりするど寒い園もあり、油断して行くとひどい思いをするからだ。

その中で裸足の乳児は、足が冷たくなっている。そして、隣にいる保育士は靴下を二枚重ねて、レッグウォーマーまでしている。これこそ児童虐待でしょと言いたくなる。

・・・書きたかったのはこういうことではなく、齢を重ねた大人でも外に何を着ていくかは悩む季節ですね、ということ。そして、先日いった園では、3歳の子どもが外に行くのにジャンバーを着るのかどうかで悩んでいた。

どうやら、その園では子どもが判断することになっているらしい。

「今日、ジャンバーいる?」と聞く3歳の子どもににっこりと答えた保育士の

「自分で考えてね」という、冷たい一言にびっくりしてしまった。顔が笑っていて、口調も優しい。だからこそ、よけいに、何というのか・・・優しく意地悪と言ったらいいのか、優しい無責任さというのか・・・。

「え!? 私だって、何きて外行ったらいいか分からないよ」と思わず言ってしまったのだが、本当に分からなかった。

「自分で考えてください」という大人は、確かに、子どもたちに自分で考えてほしいと思っているのかもしれないが、考えるということは、考え方が分からなければなかなか難しい。

何を根拠に考えたらいいのか、どう見通しを立てたらいいのか、いろいろな素材が頭の中にあって考えることができる。

ー今日の朝はどんな天気だった?

ー天気予報みた?今日は日中暖かくなりますって言っていたね。

ー窓開けてみようか、ちょっと空気冷たいよ。

「・・・寒くなると困るから、ジャンバー来ていって、暑くなったら脱ごうか」

と大人が提案したとしても、そこの過程で考える視点を提供していれば、次回子どもが考える時の参考になる。

それに、外に何を着ていくかは、大人が考えた方がいい。急に寒くなったり、実は風邪気味だったり、子どもには判断しきれないこともたくさんある。

大人が責任を持ってきちんと判断する場面と、子どもが自分で考えて決められる場面は、分けて考える。

そして、たくさん服を着ていた子は「なんでこんなに服着ているのかなー。ちょっと考えようよ」と言われていた。

こんな先生にこそ、「ちゃんと自分の仕事を考えようよ」と言いたくなってしまうのです。

追:大人でも、怖い表情で辛辣なことを言われるのは分かりやすいし、自分の気持ちの持って行き方を判断しやすい。でも、やさしい雰囲気の人が、優しい口調でいう、実は冷たい一言、意地悪な言葉には混乱させられる。大人の表情と言葉が一致していること、とても大切なポイントです。

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