大切にしてもらうって・・
おむつ交換の後に靴をはくベンチ。
ベンチと足元に敷かれた布。子どものお尻と足が冷えないように。
と言ってもハンガリーの洗面所はとても暖かい。床はタイルだからちょっと冷たいけれどベンチは冷えていない。でも、子どもは大人みたいに脂肪がたっぷりついていない。神経もまだまだ敏感だ。
こんなちょっとした配慮が至る所にある。そして、子どもたちが不快な思いをしないように、が当たり前のように考えられている。
この子は1歳児。サンダルはもうはける。でも、寒いなとか、冷たいなとかと思っても、それを自分で解決することはできない。
我慢できることもあるけど、我慢する必要がないこともある。ご飯の順番は分かっているから、ちょっと我慢できる。ちょっと我慢するだけでご飯がもらえて、それで病気になることはない。でも、洗面所で、足が冷えたら体調次第では風邪をひく。
大切にしてもらうって、こんな小さなことからではないだろうか。ここに毎日子どもを連れてくる保護者は、こんな小さな配慮の積み重ねを毎日目にして、「子どもへの配慮」を保育園から学ぶのではないだろうか。「お母さん、ちゃんと朝ご飯食べさせてください!」という保育士さんの注意からではないはずだ。
そして、子ども達。こんな風に対応してもらった子どもたちは、きっと自分の子どもたちにも同じことをするのではないだろうか。