カブを買いに・・
日本にいると、料理のメニューに困ることがない。葉っぱ類が豊富にある事に加えて、豆腐類がある事でどれだけ助かるか。
ハンガリーの冬など、ジャガイモ、玉ねぎ、にんじん、そして、肉の塊を前にして呆然とすることがよくある。もちろん、そこにきのこ類や乳製品やらピクルスやらを加えて料理は広げられるのだけれど、それにしても、基本的な野菜が少ないというのはしんどい。
だから、日本のスーパーの野菜売り場は嬉しい。
今日はカブでも買おうかな~
前にいるおばさんがカブを一つ一つ手にとってはじっくりと眺めている。「あまりべたべた触らないでほしいな・・・・」と思っていたら振り向いた。
「ね、これあまり新鮮じゃないわよね?」
え、私?私に聞いている?
確かに、私はもう一つのカブの前からこのおばさんと一緒にこっちの棚に流れてきた。気がついていたのかな?
そうですねー、ちょっと葉っぱが・・・
「これはね、昨日のよ。ちょっと葉っぱがね・・・でもね、私、カブのお味噌汁大好きなの」
はー(苦笑)でも、あっちのカブよりはいいですよ
「そうよね、あっちのはダメね。でもね‥‥。明日、雨だから、買おうか」
そうですね。
‥ということで、二人してカブをかごに入れる。自然な流れで、同じ方向へ。
「このバナナ、とっても美味しいの!食べたことある?一本100円もするけど、美味しいのよ~、どう?あら、いらないの?」
バナナはいらないかなー(^^;
この調子で行くと一緒にお買い物になってしまいそうなので、では…とお別れした。
そうか、明日は雨だから、今日、大好きなカブを買いに来たんだ。で、このバナナは美味しいのね。今度おばさんにあっても分からないと思うけど、この二つは、スーパーに来るたびに思いだしそうな気がする。
で、これは昨日のお話し。今日は雨。
おばさん、美味しいお味噌汁作っているかな。