これって地震?
ハンガリーはめったに地震がない。たまにあるけれど、みんなが体験するような規模の地震はほぼない。
だから、今日のお昼過ぎに、家がガタガタし始めた時は私でさえも「二階でK(次男)がドタバタしている?」と一瞬思ったくらい(実際には、レンガ造りなので、人が動いたくらいで感じることはない)。でも、そのKが降りてきて「今の地震だったよね」と言って、三男も部屋から出てきて「今揺れたよね」というので、「地震だったんだ」とぞっとした。(夫と長男は、それぞれトイレに入っていて何も感じなかったそう。構造的にはトイレが一番安全と言われる所以ですね)
日本だったら震度2もいかないぐらいの地震だったと思うけれど、なによりも怖いのが家の作りだ。レンガを積み重ねているので、大きめに揺れればずれる可能性は高い。地震を想定した造りの家ではない。それに、暖炉に火が入っているので、これが壊れたらあっという間に家が燃える。恐ろしい・・・
私や子どもたちは日本で地震を体験しているので「この感じは地震かな」と思ったけれども、生まれてから一度も地震を経験したことがない息子たちの友達は「なんか揺れた?」「これ何?」とラインがじゃんじゃん入ってきていた。
中には「誰か教えて、これが地震なの!?」というのもあって、テレビや映画では見たことがあっても、体験したことがないとすぐにはぴんと来ないのでしょうね。
いくら話で聞いて、説明されても、実際に感覚・体感しないと本当には分からない(分かりにくい)といういい例だと思う。
子どもたちにいくら言葉で説明しても、そもそもの実体験自体が少ない子どもたちは、その説明を理解するだけの知識も経験もない。実際にたくさんのことを五感を使って体験し、経験し、そのことを説明されれば、言葉の中身が体験と少しずつつながっていく。
今回、初めて地震を経験した人たちは、今後、「地震」という言葉を聞いたら、あの足元がすくわれるような、どうしようもない感覚を思い出すと思う。
ちなみに、今回の震源地のクロアチアは、うちから車で3時間ぐらいのところ。すでに亡くなった方たちが出てしまっているけれど、これ以上、被害が広がらないことを祈るばかりです・・・。