あそびのアイデア 小石編
市販の遊具には、そこからアイデアがもらえるものがたくさんあります。本当は暖かい時期にしたほうが楽しめる遊びのアイデアですが、また春に…と思っていると忘れてしまうので、紹介しておきますね。
日本でも売っているのかな。これからアイデアをもらって、子どもたちと一緒に庭でいろんな形の石を拾ってきてあそぶことができますね。
アイデア① どんな石が集まった?どれが一番小さい?一番大きいのは?小さいのから順番に全部並べてみようか!
目で形を認識すること、大きさをはかることは、文字を書くために欠かせない力です。こんなあそびをたくさんすることでも、自然と練習することになります。
積むこともできる?積める石とつめない石がある?どうして?形の特徴や、石の性質を経験することになります。石にもいろいろなものがありますね。形だけじゃなくて、表面のざらざら感や形によっても積みやすいものがあることにも気がつくかな?もし、気が付かないようなら「これは滑って落ちてしまうね、こっちはどうして積みやすいのかな?」と聞いてみましょう。
物を考えることが苦手な子に、無理やり考えさせることはできません。「どうしてだろうね?」と考えたくなるようなあそびをたくさん提供しながら、考えること、発見することの楽しさを経験させていきます。
一番高く積める子は誰だろう?一番たくさん積める子は?
大きさと高さ、数と高さなど、数の概念に関しても経験することができます。積むためには、慎重に指先を使いますね。体のバランスも大切ですよ。指先を使う遊びの苦手な子たちも、こんなあそびなら一生懸命試すかもしれません。
アイデア② 組み合わせて、形を作ってみる。いろんなバリエーションの表現を楽しめます。創造力にも働きかけますが、小石を触りながら、つまみながら、配置しながら微細運動の練習をすることになります。
まずは小石だけで。
他の素材と組み合わせても。
一つの素材だけでなく、違ったものを組合わせることもとても大切です。それだけで、素材の違いを感じることができますし、表現のバリエーションが広がります。私たちの身の回りには、表現する材料がいくらでもありますね!!
アイデア③ それを、この遊具のように紙に描いて、形合わせとして遊ぶ。紙の形と実際の形を比べながら配置するので、形状認識にも働きかけます。紙にある大きさと実際の石の大きさを目で測ることになります。もしくは、置いてみて比べることになります。
アイデア④ 紙やフェルトなど、何でもいいので形に石を置いて埋めていきます。平面の広さや形を意識することになります。大きな石だと少なくていいし、小さな石だとたくさんいるねーということも経験できます。
アイデア⑤ 色にも分けられますか?石にもいろんな色がありますね!
ここに出てきたあそびはすべて「数」の概念に働きかけます。
こんなあそびを通して、私たちは「私たちの身の回りには面白いもの、素敵なものがいっぱいあるね」ということを教えています。面白いもの、素敵なものを見つけられるかどうかは自分たち次第。きっと子どもたちは、頭の固くなった私たち以上にたくさんの発見をしてくれますよ!
また、一つのものにはたくさんの視点がある、と伝えるのもとっても、とっても大切。「視点を変えて物事を見ることができる」って、生きていくためにも不可欠です。
「あー楽しかった」と思うのは子どもたち。
私たちは、楽しみながらも、このあそびを通して「どんなことに働きかけられるかなー」、あそびを見ながら「こんなことを理解しているんだ」「ここは違うところでもう少し働きかけたほうがいいかな」「あら、意外に気が付ける!(もしくは気が付けない)」と子どもを見るのが仕事です。
いろんなあそびの場面があるから、いろんな子どもの姿・発達・課題が見れる。ということで、あそびのアイデア、たくさん見つけていきましょうね♪