東京セミナー Q&A「はいはい優先?歩きは?」
Q. 這うことをたくさんした方がいいということで、粗大あそびのコーナーに斜面などを作っているが、歩行が始まるとどうしても歩きたがる。楽しく遊べる粗大運動のコーナーのつくり方を教えてほしい。
そもそも、歩くことに満足して這うこともできるように構成した方がいいのではないかと思うのですが、どうですか?
A. はい、そうですね。歩行を楽しんでいる子どもをハイハイするように促すというよりは、歩くことも楽しめ、かつ、いろいろな動きをしたくなるような運動スペースを作れるといいですね。
ただ、その歩き始めた子どもがどういった状態なのかによっても、関わりは変わってくると思います。課題が大きい場合は、若干積極的に働きかけることになります。
寝返りやハイハイをほとんどせずに立って歩き始めてしまった。
ハイハイもしたけれど、歩き始めたらかなりバランスが悪い。
歩くけれども、いつも立って遊んでいる。座ってあそぶことがない(しゃがめないので)。
乳児期を抱っこと歩行器で過ごしてしまったので、全身の筋力が育っていない。歩くがふらふらしている。
こんな子どもたちのためにも、バランス感覚に働きかけたり、何かの下をくぐったり、這いあがったり―降りたり…がしたくなるような環境を作れるといいですね。
楽しく遊べる運動コーナー・・・セミナーの動画の中でもかなり出てきましたね。過去のおたよりの中でも空間づくりの中でアイデアは出しているので、ぜひ参考にしてみてください。でも、写真やアイデアも探してみますね。
1歳児クラスに出てきた遊具でも0歳で出せるものがあるので、クラスの運動遊具としてしまわずに、乳児クラスで交代で使えるといいですね。
ポイント!登る、降りる、押す、引っ張る、くぐる、這いのぼる、またぐ、乗り越える、投げる、転がす、追いかける・・・・などの動きができる物を置いた空間を定期的に入れ替えながら配置する…と考えたらいいと思いますよ。
運動遊具と限らなくても、構成あそびやお世話のあそびをする中でも体を動かすことになるので、いろいろな遊びに興味を持てるような環境が作れるといいですね。