東京セミナー Q&A 「あそびの場面を整理する??」

Q. あそびの場面を整理するとはどういうことですか?

A. この質問を受けて、もしかして誤解された方もいらっしゃったかな?と思ったのですが、子どものあそびを”大人が思うように整理整頓する”という意味ではないです。

下のような時は、遊びやすくするためにちょっと場面の整理とあそびの交通整理?をしてあげるとより遊びやすくなります。

・必要以上に遊具をたくさん出してしまい、遊ぶ場所がなくなっている。(もしくは、遊ぶ場所がなくなりそう)

一つ一つを試しながら遊んでいたり、「ここに食べる道具があるといいな、どれがいいかな?」と考えながら遊具を出すのではなく、目に入ったものをどんどん手にしていく子どもたちがいます(年長でも!)。

0歳、1歳児ならともかく、2歳児になってもこの姿が変わらないようなら、「これがこの子のあそび、この子の発達だから」とそのまま”見守る”のではなく、「そうか、この子はこういう風に物を出していくのだな、行動する前に考えることが苦手なのかもしれないな」と見て、「思いついたらすぐ行動」から「思いついたらまずは一瞬考える」を提案していきます。(コップもティーカップも出しているようなら「お茶とお水と一緒に飲むの?」、机に人形が乗っていたら「赤ちゃんはご飯を食べてるの?寝ているの?」、ありったけの食具を出している「今日のご飯は何ですか?どれで食べたらいいかな」(他の物は大人も一緒に片付けていく)。「机の上がきれいになってご飯がおいしそうだね!」など。)

机からあふれるほど遊具を乗せていってしまう子たちも、もしそれが0歳、1歳児だったら「どれだけ机に物が乗るのかな?」を試しているのかもしれません。ただなんでも出しているのか、年齢相応のあそび見極めたいですね…。

練習遊びとしてたくさんの布を敷いたり、かけたり…と、同じものをいくつも使う時期もあるので、そのあたりも年齢や月齢と合わせて考えていきたいですね。

・1、2歳児クラスの子どもたちで、再現あそびを何人もが同時にしている場合。

お互いのあそび(存在)が目に入らずに狭い空間にぎゅうぎゅうになってあそぶこともあるので、「こっちの方が空いているよ」と提案したり、大人の方で少し空間を広げたりして、どうしたら遊びやすいかも提案することができます。

・数人であそんでいて、ごちゃごちゃする

関わり合いながらのあそび、再現あそびから役割あそびに移行していっている段階では、役が出てきたりいろいろな道具を使って遊び始めた時に、空間を上手に作る子も出てくる一方で、苦手な子もいます。(お医者と患者の役をしていても床にすべてを置いてしまい、お互いの座る位置関係も空間として分かりにくくなっている)

そんな時は、「お医者さんの座るところも作ろうか」「ここに道具を置いたら?」「患者さんはお医者さんの前に座るといいね」と提案していくことができます。

お店屋さんごっこを床で始めてしまうような時も、大型積み木やいすを並べてカウンターを作るとお店らしくなることを提案していきます。

こんな提案は、その後、子どもたちのあそびのバリエーションになっていきます。

・2歳児で役や物の扱いが混乱している

たくさんの子どもが同じ役をしたがったり、同じ道具を使いたがってトラブルに発展しそうになることが多々あります。そんな時は大人が「お医者さんが二人いる病院ですか?」「看護師さんもいますか?」「寝ている患者さん(人形を寝かせて)を面倒見る人もいますか?」などなど、いろいろとアイデアを提案してみます。

道具の扱いに関しても同じく、です。

あそびは子どものもので、子どもの発達が出てくるべきものですが、大人がちょっと提案したり、援助したりすることでより遊びやすくなることが多いです。「見守る」に徹することなく、必要であればあそびの場面や関わりの提案をしてみましょう。

大切なことは、ちょっと提案したら引き、この先をどうするかな‥‥と様子をみることです。大人が遊びに入りっぱなしにならないようにしましょう。

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