Q&A　乳児の制作

Q.　乳児で季節の制作などをする際には、どの様に遊びの中で入れていけば良いですか？

A.　季節の制作というのは、全員にさせたい制作のことですね？

年間で、必ず入れたいものはどれでしょう？

お誕生日や母の日は必ず全員に何かしら作ってほしいですよね。

それ以外となると、目的が変わってくるかなと思います。

乳児期は、制作をするというよりは、制作のための技術をあそびとして練習します。

机を覆った大きな紙に思いっきり描く（特に誰の紙ということではなく、そこに来た子が描く）、粘土をする、スタンプをする・・・2歳の終わりになれば鋏を使う、スティックのりを使って貼る・・・などなど。

母の日にお母さんに渡すプレゼントや誕生日の手形などは特別なものなので、一緒にキレイに作ることができますが、それ以外のものは作品というよりは、楽しみながら何度も繰り返せるほうが重要です（作品を作る時は何度も繰り返すことはできず、大人の言った通りのことをして終わりになります）。

子ども達に経験させたい制作に関する活動がある場合、自由あそびの中で、あそびのひと場面として設けていきます。ただし、普通の日は大人が遊びも見ながら制作の技術を教えていくのは難しいと思います。（担当制の場合、大人が一緒に行動している場面はほぼなく、たいがい大人が一人であそびの場面を見ています）

雨の日など、外への流れがなく、大人が揃って1日過ごせるような時に取り入れることができますし、その場合も、全員参加ではなく、数人ずつ来れるようにするといいと思います（机一つ分だけできるようにし、椅子が空いたらこれるよ、として）。

子ども達のあそびが落ち着き始めたら、絵を描いたり、粘土を使ったりは1歳の秋頃には自分たちでできるようになるクラスも出てきます。（自由に使えるように棚に紙とクレヨン、粘土と粘土板などを用意しておく）

季節の制作をさせなければ、と焦るよりも、季節の制作ができるぐらいにまずは落ち着いて遊べるように、日課と環境作りを頑張ろう！と思った方が良いかもしれませんよ。