分かっていると思わないで!
よく「あの人は保育歴〇年」といういい方しますね。
つまり、「だから、分かるはず」というニュアンスなのですが、それと、例えば担当制の方法が分かるとは限りませんし、乳児ばかりしていた人が突然幼児クラスの担任になって、環境や日課、大人の動きが分かることはまずないです。
去年も乳児で担当制をしていたから、きっと大丈夫だろう、というのも要注意。
違う年齢を担当していたり、先輩と組んでいたりで、実はよく分かっていなかった…ということもごく普通にあります。
新学期が始まってみたら、環境も遊具も、そして、日課や担当の組み方もおかしくて、一番困るのは子ども達…ということにならないように、今ぐらいの時期から、次年度のことを相談し始めましょうね。
分からないのは仕方がないことなので、頑張って自分で何とかして!と突き放さないで、どこが分からないのかな?と一緒に考えたることも大切です。実は、大切なことを伝えていなかったのは、園の方かもしれません。
もう一つ、今頃の時期にできるだけしておいてほしいのが、次年度担当になる子どもたちの普段の様子を見てみておくこと、そして、今年度のクラスとして、園としての反省。
バタバタとよく分からないまま終えて新学期に突入するのではなく、一旦立ち止まって一年の振り返りをしてから次年度をスタートさせたいですね。
春号のお便りは「新学期を迎えるにあたって」です。
新学期を迎えるにあたっての環境や日課の作り方は「改訂版 より丁寧な保育を考え始めた園へ」にあります。
今回のお便りでは、こんなところをきちんと振り返りましょう、今のうちにこんなところを見ておきましょう、という内容がメインです。
去年、一昨年の春号「慣らし保育・フリーの役割」「新人さんへ」も今の時期に是非読んでほしいテーマです。
ぜひ、ご活用ください!