試行錯誤に意味がある!

「大変だ…」と絶句しながら眺めていた園が、「えっ??」と違う意味で絶句するような場面に出会うことがあります。

もちろん同じ園・・・・だし、先生たちだってほとんど同じ。

なのに、子どもたちの姿が全く違っている…こんな時の驚きと感動と言ったら!!

内間みどり保育園(沖縄県 浦添市)2歳児クラス5月

(ふかふかのお布団に寝かせてもらって、お人形も幸せそう)

そんな園には、たいがい、試行錯誤の数年があります。

保育を変えるきっかけをもたらすのは、多くの場合、園長。「子どもたちのためにも、保育を変えていきたい」と思い始め、主任を説得。その後に、共感する職員が1-2人出始めて…そして…ここからが長期戦となります。(3年ぐらい)

保育を変えていきたい職員と、気持ちも体もなかなか納得できない職員とが葛藤を繰り返しながら、変えられるところを変えて行きながら、そうこうしているうちに、段々と子どもたちが変わり始め、「あら、もしかしてこの方法も悪くないのかも」と思う職員が増え始め…そうなると、あとは比較的、早いです。

誰かに強制的に言われたから行うのでもなく、マニュアルを作って手早く保育を変えていくのでもなく、自分たちで悩みながら保育を変えていくことで、保育士さんたちも力がつきます(自分たちで考えて結果を出していくので)。

そして、実はこの悩める時期が一番楽しいんですよ~~~

ある程度形ができてしまうと、今度は現状維持しながら保育と保育士の質を上げていく、子どもの発達を見極めながら保育内容を考えていくという、ハードルの高い段階に入っていきます。

よく研修などで映像を使わせていただいている園はこの段階に入っているので、「環境や日課で悩んでいたあの頃が懐かしい!あの頃は楽しかった」と思っているかも(笑)

内間みどり保育園(沖縄県浦添市)2歳児クラス 5月

おもちゃが飛び散っていた園の子どもたちが、入室したら自分で遊びを見つけて遊び始め、友達との会話を楽しみながら過ごせるようになったのを見ると、子どももすごいし、保育士さんたちもすごいし、それを支え続けている保育園もすごいなーと思うのです。