宿題、考えてみましたか?
前回の宿題、考えてみましたか?
大人は、子どもたちに練習してほしいこと―習得してほしいことがあったり、考えてほしいことがあれば、そのためにはどんな方法をとりれたらいいかなーと考えます。
この制作、一見、同じようなものを作っていますね。でも、この同じようなものを作っている部分には、大人が練習してほしいことが入っています。
ー形に沿って切る(なかなか難しい絵ですね。でも、花の感じからするとハンガリーの4歳後半ぐらいだと思います)。
ー貼る(二種類の貼り方。①全面にのりをつける ②両端に…でも、反対の面に。完全に折らずに曲線を残しながら)
背景は、子どもたちが好きなものを描いています。色鉛筆を使って自由に描くという課題ですが、「鳥(たぶん、ガチョウ)のいる場所を描いて」と伝えたと思います。課題もあるけれど、それをどう表現するかは自由です。
さて、この「鳥のいる場所」を描くのって簡単だと思いますか?描いてある、花や空自体は簡単かもしれません。でも、「鳥のいる場所」って言われたとき、そもそもそれが想像できるかどうか…と考えたら、皆さんの園の子どもたちはどうでしょう? これが、カラスでもフクロウ、ニワトリ、白鳥・・・でも何でもいいのですが。
見たことがなくても、知識としてなんとなく想像がつくのか、それとも、草原にいる、水の中にいる、森にいる…さえも想像がつかないか・・・。もし、つかないとしたらどうして?どうして困る?
これを書いていて思ったのですが・・・
日本のいろんな園を思い出しても、こういうごくごく普通の風景を男の子も女の子も描いている…という姿がなかなか思い出せないのです。地面があって、家があって、木があって、空があって・・・・。女の子たちはドレスを着た女の子は良く描いているけれど、その背景は?男の子はそもそも自由にいろいろ絵を描く??
描画・制作も奥の深いテーマですよ。
一つ一つの作品から、一人ひとりの発達も分かりますよ。皆さんは、なにが読み取れますか?