穏やかな新学期 ♪
この壁の向こうには、何があると思いますか? 答えは、最後に(^^
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落ち着いた新学期なんてありえない!・・・と思いますか?
あり得るんですよ。それも、そういった新学期を迎えている園が少しずつ増えてきていると思います。
どういうわけか、新学期を迎える前に慣れておいた方がいいと、中途半端な時期にクラスを移動することがごく普通のこととして行われている日本の保育園。これは、理由として納得できそうだけど、現場をよく見てみると子どもにとってはかなり迷惑な状態だなーと、この時期の保育園を見るたびに思う。
何しろ、子どもたちは中途半端な状態に置かれることになる。
まず、年度の終わりのクラスは、新年度用に作り変えられてはいないので、子どもたちはまた新学期に新しい環境に慣れなければいけない。ということは、クラスの約束事も旧年度と新年度以降ではちがう。
もう一つ、新しい担任がいない状態で新しいクラスに入っても、結局はすべてが曖昧なままになる。
もし、持ちあがるのであれば、なおさら年度の終わりでクラスを移動するのは意味がない。
4月1日にきっぱりと変えて、どこで、誰と、どんな風に、何をするのかを「今日からは、ここで、こんなふうに過ごそうね」と伝えてあげた方が、子どもたちは理解しやすいし、もし、それまでの保育が落ち着いていたのなら、ごく自然に受け入れてくれる。
新学期はきっぱりと!
年度末と新年度を穏やかに、子どもたちにとって(そして、保育者にとっても)できるだけ自然に迎えたかったら、これはかなりの秘訣だと思う。
ただし、大人はできるだけ持ちあがる(できるのであれば、乳児の間、幼児の間は、担任はそのまま持ちあがる。職員の関係が悪い場合は離した方が良い)、生活の流れを急激に変えない(クラスが変わったからと言って一人ひとりが急に成長するわけではない)、遊具も子どもたちが好きだったものと新しいものを上手に用意する・・・などの配慮はもちろん必要だ。
年度の最終日や年度のスタートの日は、阿鼻叫喚のすさまじい状態の園があるかと思えば、ウソのように落ち着いている園もある。
それなら、落ち着いてスタートできた方が良いですよね ♪
固定概念を一回取っ払ってしまえば、新しいやり方が見えてくるかもしれませんよ。
もう一つ、新学期のひけつの「お母さん(保護者)との慣らし保育」については次の機会に書きますね。
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さて、冒頭の写真のカベの向こうは、こんなふうになっていました。
動物をよく見てみると、お話が生まれそうですよ ♪