噛みつきはなくなる 2
噛みつきは、気持ちが落ち着かない時に起こる。
お腹が空いている時、眠たい時、何をしたらいいのかわからない時、先生があわただしい時・・・・
外に出る、外から帰ってくるときもそうだ。
でも、本当なら、それは子どもたちがたくさんのことを学ぶ時間帯。
自分で自分のことができるようになるために、たくさんのことを練習できる時間でもある。
くつをはくときは、このテープをはずしてね
つま先からいれてごらん、かかとも入った?
じょうずにはけたね、テープもとめられる?
一番い慌ただしいはずの時間は、本当は、一番丁寧に関わらないといけない時間
子どもが試して、保育士が誉められる時間
子どもが困っているところを、手伝える時間
子どもが、ほんの少しの成長にも気がついてもらえる時間
そして、そんな時間は、もちろん作れる
それが、流れる日課
クラスの子ども全員を一度に動かすのではなく、担当の子どもを、保育士がきちんと見れる人数だけ、必要な時間を確保しながら関われるように、一日の日課を組んでいく。
もし、この日課が組めたら、そして、そこで保育士が子どもをしっかり見ながら関われれば、噛みつきは確実になくなる。
子どもたちは、一日に数回(排泄時、着脱時、食事時)、必ず、保育士に丁寧に関わってもらえる。
自分だけをしっかりと見てもらえる時間があるかどうか、噛みつきがなくなるかどうかは、ここにかかっている。