練習あそび…なんの練習?
さて、何歳児?
一歳児ですね~。典型的な一歳児の練習あそび・構成あそびです。
乳児の子どもたちは、たくさんのことを練習しながら身につけていきます。
手ののばし方(パタパタ手を動かしていたかと思ったら、じーっと何かを見つけて手を伸ばしてみたり・・)、つかみ方(…でつかんでみる)、離し方(…で、離したいけど手を開けない!手からものが離れない、そして、またパタパタ・・・・)
やっと物を自由に持ったり離したりすことができるようになったから、それが楽しくて、ポイポイ投げたり・・・
そのうち、目的に合わせて腕を動かし、目的の場所に物を置けるようになります。それも、物をつかんでギューッと押し付けるのではなく、指で持ってすっとおけるように。
最初は手にもったものを何かに入れてはジャーっとひっくり返したり…を繰り返し、そのうち、何かの上に乗せたり(これは乗せにくい、これはぴったり乗っかった!どうしてだろう?こっちはどうかな?)、横に並べてみたり(これとこれはきれいに並ぶ。あれ、同じかな?でも、何か違う・・・)・・・そうしているうちに、あれ、何か形ができてきた?と気がつきます。
この男の子、カマボコ板積み木がなくなったのかな?途中でベビー積み木に変えたみたいですね。
カマボコ板はぴったり並べて、一枚に一つの人形がのっています。
ベビー積み木で間が空いているのはどうしてでしょうね?動物を乗せたいから?
一つずつから二つずつ重ね始めたのはどういうきっかけだったんでしょうね?
横から並べるのではなくて、自分が下がりながら積んでいるんですね。きっとながーーく見えるでしょうねー。どこで終わったのかな?壁にぶつかって?
そういえば、隣で女の子が見ています。
見ているだけかな・・・と思ったら・・・
こんな風にあそび始めましたよ。
友達のあそびを見て楽しそうだなーと思ったら、そこに入り込むのではなくて、友達のおもちゃを奪うのではなくて、アイデアをもらって遊んでいます。
この動物、大きさといい、持ちやすさといい、そして、安定感といい、0歳、1歳にちょうどいいですね♪ 小さな人形だったり、不安定な遊具だと乳児は楽しくなくなってしまいます。「練習あそび」は”あそびにくいもので遊ぶ練習”をしているのではなく、あそびやすいもので、子ども自身の能力的なことや技能を練習しているのです(しっかり見ること、形を認識すること、持つこと、離すこと、姿勢変換、空間認知・・・)。
そして、この二人でこの量のおもちゃ!乳児の特徴は、同じことを何度も繰り返すこと(並べる、積む…)。他の子のあそびを見て模倣すること。同じ遊びをしたくなること。つまり、一つ一つの遊具でも量が必要ということですね。
そして、ここに子どもが殺到していないのは、他の場面(コーナー)にもおもちゃがあるからでしょうね。
保育士さん、この二人のあそびを見て何か声かけたのかな??
皆さんも、楽しいあそびの写真が撮れたら、コメントを添えて送ってくださいね。ぜひ紹介させてください♪(子どもさんの顔が写っていないものを)