絵本の場所 上手く作れていますか?

絵本を手にとってほしいと思いますよね。

部屋が狭いのに、絵本コーナーだけが広い園が良くありますが、きっと、大人と一緒に絵本を眺める場所(何なら、皆で絵本を読む場所)だからあんなに広くなってしまうのかな??

もちろん、大人と一緒に眺めたり、会話したりすることもあるけれども、まずは子ども達が一人で絵本を楽しむ場所と考えれば、そこまで広くなくても良いですね。

滝ヶ谷保育園(横浜市)0歳児クラス(2月)の絵本の空間。

乳児ワンフロアを仕切って使っているので、0歳児三クラスは人数の関係もあって決して広くありません。

でも、とってもいい雰囲気のお部屋ですね(^^

子ども達も安心して過ごせているので、こんな風にお世話の空間にちょっと置いてある絵本を一人で眺めたりしています。

絵本は大人が読んであげるもの!と思い込んでいる園、多いですか??

子どもたち、一人でも十分楽しみながら眺めていますよ。

(注:一緒に読むのがダメと言っているわけではありません!!)

すみれチャイルド(栃木県)の一歳児クラス(10月)。こちらも、お世話の空間のはじっこにクッションやベンチなどと一緒に絵本がちょっと置いてありますよ。

絵本の量はこれぐらいでも十分です。

他にも遊具はたくさんあるので、そこまで絵本の所に子ども達が集まることもありません。

もし、お部屋が広ければ絵本の空間を別に設けることもできますが、両園とも保育室が決して広くはないので、こんな感じで作っています。でも、十分。

そして、幼児クラスですが、こちらはお世話の空間に絵本を置くのではなくて、個別に絵本の場所は設けましょう。

ひかり泉こども園(岐阜県羽島市)3歳児クラス(7月)

広くとる必要はないですが、個別の空間として作ってあげた方が本は読みやすいともいます。

絵本を机で読むとしているところもありますが、机で読むと机上あそびやや描画―制作をする場所がなくなってしまいます。

絵本棚の前にちょっとマットを敷いたり、小さなソファーを置いたりするだけでも良いと思います。休息スペースも兼ねて、いい空間が作れると良いですね(もちろん、他の空間との広さのバランスも考えて!)

・・・そして、そこに置く絵本は厳選しましょうね!!!大人向けの絵本(←多いと思う)ではなく、本当に子ども達に眺めてほしい本、一緒に見たい本、会話のできそうな本、今の時期に読んで欲しい本、関心を持ってほしいテーマ・・・にしましょうね。

新しい作家さんの絵本も良いのはあるのかもしれませんが、やっぱり伝統的な良い絵本は、全てにおいて、良いですよね~~~