保育室環境…2歳
二歳のお部屋、まるで夏休みの宿題のように、ずっと気になっていました(^^;
それにしても、二歳の部屋基準ってどうしてあんなに狭いんでしょうね??こういう基準の見直しって、いったい誰がどう言いだして変わっていくんでしょう??こういうことに物申す力ある方々、ぜひともここ、頑張ってほしいですね・・・。
で、二歳児です。10人程度の二歳児クラスもあれば、24人の二歳児クラスもあってなかなか難しいのですが、まずは狭い方から。
二つのパターンで考えてみました。狭い二歳児室は、たいがい細長いイメージがあるので・・・
大切なのは、どれだけ部屋が狭くても、机上、構成、模倣あそび(のち、役割あそび)の空間は確保すること。10人だったら、机上で3人ぐらい、役割で3人ぐらい、構成で…と考えてみます。そうすると、どこかを極端に広くするよりも、バランスよく配置したほうが、バランスよくあそびやすいのが想像つくと思います。
部屋が狭いと運動スペースまで確保するのは難しいと思いますが、通路となっているような空間にちょっとバランスをとるような遊具を置くだけでも十分です。もしくは、跳び箱をバラバラにして一列に並べておけば、電車として遊べます(そして、中に入ったり出たりして動いてあそぶことになります)。
こちらは15人ぐらいのクラスで、入り口が二つあるパターン。15人分の机を置くこともできますが、担当を2人にして7人と8人で担当するパターン(三人目の担任はフリー)、机二つで考えてみました。5人づつ、大人三人が担当を持つ(その代わり、フリーはいない)のパターンの場合は、三つ目の机を置くこともできますが、配置の仕方は工夫しましょう。
いろいろなつくりの園がある中でも、へやの両側に出入り口があり、それを使っているところは環境づくりもちょっと難しいですね。いずれにしても、手洗いのあたりはコーナーとして使えないので、着替えたりする場所としてはっきりさせてしまったほうが使い勝手が良いですし、環境もすっきりします。
子どもたちのあそびの様子を見て、お店屋さんごっこなどが始まるようなら、台所の棚の場所を変えてカウンターのようにすることもできます。
この部屋だと、模倣あそびと台所の場所を入れ替えることも可能です。
もう一つ大切な事。1歳の終わりから2歳にかけては、模倣あそびのコーナから出てお散歩に行ったり、買い物に行ったり…とコーナーと外の空間とのつながりが出てきます。ですから、模倣あそびのコーナーの外側は少し広めに空けておく、もしくは運動スペースとつなげておく方があそびやすくなります。
台所の食材を増やしていくよりは、レジやお医者さんのセット、鏡台、電子レンジ、炊飯器・・・と、後半になるにつれて、生活場面で使っている具体的なものを増やしていきましょう。